暁 〜小説投稿サイト〜
リメイク版FF3・短編集
赤魔と白魔と
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と……魔法を放つ気になったんだね。

でも、出来れば僕に回復魔法使ってほしかったなぁ。



「 ────ふぅ、戦闘終了ね! アルクゥ、大丈夫?……ほらイングズ、回復してあげて! 今にも倒れちゃいそうよ?」

「 判っている 」


 イングズ……、まだ白魔を続けてる。レフィアに促されて、僕に2回ほど<ケアル>を掛けてくれた。


「あ、ありがとう……。あの、イングズ、別にルーネスの云う通りにしなくてもいいんだよ? 君だって、白魔で納得してるわけじゃないよね」

「 ……アルクゥも、戦士のままじゃないか」

「あ、えと……、これも一つの経験かなって」

「 ────私もそのように感じてはいる」

「そう……、なんだ」


「イングズ〜、おれも回復してくれよー! 結構ダメージ受けたからさぁ?」

「 ……知らん。赤魔なら自分で回復しろ」


 ルーネスに冷たく云うイングズ。やっぱり、ちょっと気に入らないのかな。

……それから中腹辺りになって、レアなモンスターらしきラストバードと遭遇した。

「 ────やったわ! フェニックスの尾ゲット……って、きゃあ?!」


 シーフのレフィアが、ラストバードの一撃を受けて石化しちゃった……!?

うわ、どうしよう、ここまでの敵でも何度か石化させられて、アイテムの[金の針]使い果たしちゃってる……!

「ま、まずいよ! ここは一旦逃げて、町まで戻った方が……っ」

「石化してるレフィア置いて逃げるわけいかないだろ! おれ達でこいつ倒すんだ……! でぇりゃあ!!」


「 私も前衛に出て戦う」

 え? イングズがそう云って、杖だけでラストバードに向かって攻撃を……!?


「ば、バカ! 白魔が前に出て来んなっ!」

「少しでも早く倒し、石化しているレフィアを連れて町へ戻る為だ、文句など聞かない!────ぐッ」

 あ、ラストバードがイングズに攻撃を……! 石化はしなかったけど、かなりダメージを負ったみたい。

ここで戦士の僕が踏み込まなくてどうするんだ、行くよ……!


「 えぇーいっ!!」

 僕は渾身の踏み込むでクリティカルを出して、何とか倒す事ができた……。イングズは杖にすがって、屈み込んじゃってる。


「無茶すんなよな〜。ほら、<ケアル>!」

 赤魔のルーネスが回復魔法を掛けるけど、イングズはそっぽ向いてる。

「やっぱ気にくわないんだろ、白魔の自分?」

「 ────別に、4人のジョブのバランスを考えた上の事だ」

「それでも回復ばっかに回るジョブは性に合わなーい!……って、正直に云えばいいじ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ