赤魔と白魔と
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「赤魔はおれ! 戦士はアルクゥ! シーフはレフィア!……んで、白魔はイングズなっ!」
風のクリスタルの前で、ルーネスが勝手に僕らのジョブを決めてしまった。
何か、みんな適性じゃない気がするんだけど。
「ぼ、僕、戦士より黒魔の方が向いてると思うんだよね。それに、回復役っていったら女の子であるレフィアに──── 」
「あらアルクゥ、それは偏見というものよ? あたしはむしろ戦士でもよかったくらい!……まぁシーフでもいいわ、何かすっごく身軽になった気分だし!」
それはそうだと思うよ、ヘソは出てるし腕も脚も思いっきり………
スタイルがいいのは分かるけど、目のやり場に困るなぁ。
「で? あんたが赤魔って……、一番出来の悪そうな頭のルーネスが白黒魔法扱いきれるわけっ?」
「ん〜、ムリだな! おれ出来るだけ二刀流で戦う!!」
それって、赤魔の意味あるの?
「 ────── 」
イングズがさっきから黙ったままなんだけど、白魔のフード被らずに無表情で何か怖い。
「何だよイングズ、云いたい事あるなら云えよっ?」
そりゃルーネスに云いたい事もあるだろうに。
イングズは今までサスーンの兵士としてやってきたのに、体力を発揮できない回復と補助メインの白魔じゃあ………
「行くぞ、サラ姫様を待たせる訳にもいかない」
あ、1人風のクリスタルの後ろの魔方陣に乗って、先に地上へ出て行っちゃった。
「あれ、絶対怒ってるわねぇ。あんた……、わざとでしょ」
「べっつに〜? 今まで通り兵士っぽいのやらしても、つまんねーじゃん!」
い、嫌がらせ? でも本当に嫌なら、自分の意思で変えればいいのに。
僕らはこの後、ジンの呪いを解いて───カナーンの町へ向かうために飛空艇失って………
そして、ある人がドラゴンの住む山へ行ったまま帰って来ないというのを聞いて、
人助けも兼ねてそこへ行ってみる事にした。
「うへぇ! ここのモンスター鳥っぽいのばっかで攻撃しづらいぜっ」
「だったら黒魔法使いなさいよ!……あぁもう、なっかなかいい物盗めないわねー!?」
「ふ、踏み込んで〜………えい! あれ、倒しきれなかった────うわぁ?!」
ルーネスは赤魔なのに物理攻撃一辺倒、レフィアは盗むのに夢中。
僕は……、まだ慣れないアビリティの<踏み込む>で与えるダメージを増やすけど、同時に自分の防御力も下げてしまう。
僕は、モンスターに反撃されていきなり戦闘不能寸前に陥った。
「んなろ……、よくもアルクゥを! これでも喰らえ、<サンダー>!!」
る、ルーネス、やっ
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