暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
23ー華麗なる大円舞曲
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俺は大鎌裏ソードスキル『デスサイズオーバードライブ』を放つ。HPを減らしてまでうつ15連撃がヒースクリフに向かう。
…その瞬間ヒースクリフが笑った。そのとうり、これはまず軌道を読んでいるヒースクリフが弾く。

「さらばだ…スノー君。」

そして聖騎士の剣による切り下げが音の死神を捉える。

「「「「「スノー!」」」」」

だがここからだ??

「まだ、おさらばは早いな…スノードロップの夏はまだ終わらない!終わらない♪Fine!」

Fineでソードスキルの膠着を無くす。その間にもHPは0に向けてーーー死に向けて減っていく。

「エンドロールは…どの曲で?ヒースクリフ??…『今』という現実を歩いていかなくちゃ…tempestoso (嵐のように激しく)」

『君の影』を歌いながら消えていく音の死神の愚かな抵抗、回転しながら放つ2連撃『クイックフール』はまるで嵐のような勢いで聖騎士の剣と大盾にぶつかり…ファンブル…手から落とさせる。
その隙を逃さないキリトは猛然とヒースクリフに向かっていく。

「いっけえええええええええ??キリト??」

そう叫んで俺の意識は飛んだ。飛ぶ直前『ゲームはクリアされました』というアナウンスが聞こえたような気がした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここは…」

目を開けると空の上にいた。
…悟った。

「死後の世界か…ここ。ん?」

下の方を見ると今まで住んでいた城。アインクラッドが崩壊していた。その時俺を呼ぶ声が聞こえた。

「「スノー!」」

キリト、アスナが驚いたような顔で俺を見ていた。

「ヤッホー!キリト、アスナ!略してキリアス!」
「スノー…どうして…?私達のためなんかに…」

アスナが震えた声で話す。

「…大丈夫だよ。元気出して♪
…ああ??泣かれちゃったら俺なんのために死んだか分からないじゃん!」
「でも…??」
「最後は笑ってくれよ?俺…いや僕はそれのほうが嬉しいな?」

そう言うとアスナとキリトは頑張って笑ってくれた。
…ちょっとその顔に涙でてるのは仕方ないけどね。

「中々に絶景だな。」

見るといつの間にかにヒースクリフ…研究服姿の茅場が立っていた。何故だか不思議と恐怖や罵倒は湧いて来なかった。

「ヒースクリフ、ひさしぶりだね。…君に聞きたい事が一つあるんだ。」
「何かね?」
「どうしてこの世界を作ったの?」
「…私は幼い頃夢見た大空に浮かぶ巨大な城を作りたかった。私はこうしてその夢を叶えるために様々な技術を駆使して作ったのだ。だがキリト君、アスナ君、スノー君。私は本当にーーー何処か遠い世界にあの城があるということを信じてるのだよ。」


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