第11話 =目指せ!プネウマ花!=
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ないですか?」
「作るって…ギルドを?」
まさかシリカからそんな提案がくるとは思っていなかった。
でも俺はそれもいいかな、なんて思い始めた。
あいつらの友人のサチを生かしてこのゲームをクリアする。
それがあいつらへの償いになる気がしたからだ。
「…うっ……やろう、リクヤ。
ケイタたちも…きっと私たちに生きててほしいって思ってるはずだから…」
サチの中でもなにやら決心がついたらしい。
あの時から俺たちはずっとあいつらが俺たちのことを憎んでるって思って生きてきた。
ユカを旅立たせたのだって何かしらの自己満足だ。
「それで…もし、よかったら…ピナが生き返った後、私も入れてもらってもいいですか?」
「…?なに言ってんだ。シリカがギルドリーダーじゃないのか?」
そんな責任感背負うのはいやだ、ってことじゃなくて
俺はみんなを引っ張っていくんじゃなくてみんなを支えることで償っていきたいって思ったんだ。
それにシリカが言いだしっぺだしな。
「え、えぇ!?わ、私が…ですか?」
「俺はそれが1番だと思う。ユカとサチは?」
「私も賛成。人を引っ張っていく、なんてそんな大それたことはできないから…」
「私は…最近まで引きこもってた身だから…えらそうに人の前に立つなんて…」
サチ、ユカの順で俺の意見に賛成してくれた。
でも当シリカは相当うろたえているようであたふたしている。
「ゆ、ゆっくり考えるのは街に帰ってからでもいいですか!?」
「お、おぉう…あわてるな……わかった。詳しいことは街に帰ってからにするか
まずはピナ組蘇生だな」
「そうだね、ピナがいればシリカちゃんも安心して考えられるしね」
「それじゃあ行きましょうか!」
「「「おーー!!」」」
俺たちは一旦、ギルドのことを後回しにし、本来の目的である思い出の丘を目指すためアーチをくぐった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「「ぎゃああああぁぁ!!?」」
さっきまでのシリアスぶち壊しだな…あんな叫び声きくと…
サチも苦笑いしている。
植物って動かなければ綺麗なんだよな…
今の状況は植物系モンスターが2体出てきたところだ。
地面をしっかりと根から進化した足で踏みしめ、移動が可能になった歩く花。
まぁ職種が何本もあってヌルヌルしてそうってだけなら特に何も無かったのだろうが、
問題なのはその茎の先だ。
普通の花なら良かったんだよ…綺麗だから倒しづらいけど…
こいつはヒマワリの様な巨大花が顔らしく、
その中央にいかにも汚い不揃いな牙を生やした口がパックリと開いて内部の毒々しい赤をさらしている。
しかもそれが2体。気持ち悪さも倍増だ。
俺の考
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