そう……巨龍召喚 後半
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ミカさんがそう、崩れながらも笑顔で言ってくる。
さらに追い込むためか、決断させるためか。
放たれた物に対して手を向けると・・・ぶつかった瞬間に、手にとりこまれます。
次に飛んできた物に対しては、腕から同じものを放って相殺させる。
「・・・これで、君の勝ちだ。君はギフトを手に入れた。・・・敗者は大人しく去るとしようか」
そう言いながら消えようとするミカさん。
目の前で体を失っていき、魂だけになる、
そのまま消えようとしているので・・・私は、両手から黒を超える黒・・・常闇を広げて、どこにも行けないようにします〜。
「え・・・これ、は?」
「私のギフト、でいいんでしょうか〜?ん〜・・・あんな感じになるのはもうこりごりですね〜。疲れましたよ、全く・・・」
「・・・あはは。葵ちゃん、全然変わってないや」
ミカさんの魂はそう言いながら、地面に座り込みました。
「・・・ねえ、君の優しさを使っての封印、優しさを失わないでどうやって解いたの?」
「一瞬、失いかけたんですけどね〜。でも、優しさのおかげで封印が解けましたよ〜。・・・私は、どうにもミカさんを切り捨てられないみたいでして〜」
「そっか・・・そんな方法もあったんだねぇ・・・ごめんね、葵ちゃん」
「気にしないでください〜。私はもう、気にしてませんから〜」
終わりよければすべてよし、それでいいんじゃないですかね〜?
「・・・葵ちゃん。僕の体があった辺り、何か落ちてない?」
「何か、ですか・・・これですかね〜?」
服などをかき分けてみると、そこにはライトピンクのカードが落ちていましたぁ。
「うん、それだ。箱庭で生きていくなら・・・魔王のコミュニティと戦うなら、絶対に必要なもの。ギフトカードだよ。僕からのプレゼントだ」
「ミカさんからはもう、何度もプレゼントをもらってるんですけどね〜。でも、ありがたく頂きます」
てにもつと、文字が浮かんできました〜。
朱羽葵・ギフトネーム“検索失敗”“空間倉庫”
「うん、これが葵ちゃんのギフトなんだね。これで・・・僕の仕事も終わりかなぁ・・・」
「あらあら、勝手にいなくなるつもりですか〜?」
「うん。そもそも、体がなくなっちゃったからさ。魂だけでは、ここにとどまるのは難しいんだよ。・・・これがなくなったら、すぐにでも消えるんじゃないかな?」
「なら、入れ物があればいいんですよね〜?私の中にでも住みますか〜?」
ミカさんが驚いた顔になりました〜。
今日は、色んなものが見れる日ですね〜。
「魂だけなら、私に憑依でもすればなんとかなるんじゃないですかね〜?」
「・・・本当に、葵ちゃんは優しすぎるなぁ」
「それが院長・・・父さんが
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