第十二話 光の符号その十
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「フットワークがよくなったのよ」
「そうか」
「全体的な動きがね」
「それで俺の鞭もかわすか」
「そういうことよ、まあ接近戦は好きじゃないけれどね」
それでもだと言う向日葵だった。
「攻撃をかわす位は出来るわよ」
「そうか、ではどう攻める」
「頃合を見てからにするわ」
弓矢は手に持っている、それでだった。
楽しげな笑みを浮かべてだ、怪人の隙を伺いつつ相手の攻撃をかわしていた。今はそうしていた。
薊と向日葵は今はかわすだけだった、だが。
ここでだ、菖蒲はその闘いを見つつ一同に言った。
「そろそろよ」
「反撃ね」
「その時ですね」
「二人共かわすだけの娘達じゃないわ」
こう言うのだ。
「特に薊ちゃんはね」
「向日葵ちゃんもね」
菊は彼女について言及した。
「あれで結構」
「薊さんとの手合わせを見ていると」
「そうよね」
「かなり積極的よ」
そうした性格だからだというのだ。
「あの娘もね」
「だからね」
「反撃に移るわ」
絶対にというのだ。
「そろそろね」
「そうね、じゃあ」
「今にも」
「弓矢は引き絞るものよ」
向日葵の武器、それはというのだ。
「だからね」
「それは薊ちゃんもよね」
「あの方もですね」
「ええ。薊さんはより攻撃的だけれど」
しかし攻撃のタイミングは見計らう、ただ無闇やたらに攻撃を仕掛けるかというとそこまで猪突家ではないのだ。
「タイミングを見てね」
「仕掛けるから」
「そろそろですね」
「ええ、そうよ」
まさにというのだ。
「二人共ね」
「それだったらね」
菖蒲の話をここまで聞いてだ、菊は言った。
「薊ちゃんの闘い方は結構見てるからわかってるけれど」
「向日葵さんですね」
「そう、あの娘の闘い方がね」
それがとだ、菊は桜に答えた。
「さっき見たばかりだけれど」
「より、ですね」
「ええ、見たいわ」
こう言うのだった。
「もっとね」
「そうですね、特に決め技がですね」
「どういったのかしらね」
「弓をでしょうか」
向日葵が使っているその武器を使うのではというのだ。
「そして光を」
「まあそれは絶対よね」
菊もその通りだと返す。
「武器と力を使うのは」
「そうですね」
「けれど具体的にどうして闘うのかはね」
「まだわかりませんね」
「それを見たいのよ」
「私も。では」
桜は菊の言葉に頷いてだ、そしてだった。
今はじっとその闘いを見た、すると。
菖蒲の言った通りだ、薊と向日葵はそれぞれかわすばかりから次第に自分の間合いに入ってだ、そうしてだった。
薊は棒をサボテンの怪人に対して突きで次々と仕掛ける、両手に持ったうえで中国の棒術の動きでそうしていた。
そのうえでだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ