暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 一刀 張飛 孔明 曹操
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……それに、盾二様が勧めてくださるものだし……絶対に外れはないと思う」
「そ、そうだよね。うん、これは勉強! 勉強のためにも必要なことなんだよね!?」
「う、うん……」

 そう、勉強のため!
 あくまで勉強のために食べるんです!

 決して『甘い』という言葉に釣られたわけじゃありません!

「おまたせ……さていくか」
「「 はい! 」」

 盾二様に連れられて、店から出ます。
 まだまだお昼時。
 道々には昼食を食べようとする人たちでごった返していました。

「……大分人が増えたな。こりゃ、漢中第二層の整備を急いだほうが良さそうだ」
「そうですね……すでに第一層での住居が足りず、第二層の建設予定地に無断で住居を建て始めようとする人が、かなりの量になっています。開墾地に誘導するのにも、限界がありますから……」
「……警官隊から、治安維持が困難になってきているとの陳情が出ていました。一時的にですが、第一軍の兵を動員させて対処していますが……」
「警官隊の増員もしないとまずいか……馬正の代わりが出来る警視の選抜も早めないとな」

 盾二様は、渋面な顔で溢れかえる人々を見ています。

 ……本当に、梁州は得難い人材を失ってしまいました。
 馬正さんが生きていれば……

「やれやれ……本当に戦争は人材を枯渇させる。できれば外交努力だけでなんとかしたいものだが……そうもいかないよな」
「盾二様……」
「っと、すまない。愚痴聞かせちまったな……店に行こう」

 盾二様は、そう言って歩き出します。
 その背中が泣いているように見えるのは……私の気のせいでしょうか?

「じゅ、盾二様……」

 その盾二様に小走りに寄って、きゅっと手をつなぐ雛里ちゃん。

「ありがとな、雛里」

 盾二様は、寂しそうに雛里ちゃんに微笑みました。
 むう……

 慌てて私も駆け寄って、反対側の手を握ります。

「……朱里もありがと」

 えへへ……盾二様と手をつないじゃった。
 あれ?
 なんか盾二様の顔が紅いような……

「あー……こほん。まあ、はぐれないように向かおう。店もすぐそこだしな」
「はい。そういえば、盾二様」
「?」
「先程、杏仁料理を作らせたようなことをおっしゃっていましたが……盾二様がお作りに?」
「ああ……実は、見廻りした時によくカレーなどの香辛料を物色しているんだけどね。そんな時に、たまたま杏仁(きょうにん)を見つけてね。そういや杏仁豆腐ってあったなーと思って色々聞いたら、薬膳であるというからさ。食べやすくする方法を話して、作らせてみたんだ」
「杏仁とお豆腐で作るのですか……?」
「いや、豆腐ではないな。豆腐のように見えるだけで……というか、豆腐自体あるのが驚き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ