暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 一刀 張飛 孔明 曹操
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ていうか?

 てか、中国語話して通じなくて、日本語で通じるってどういうことだろ。
 文章は漢文ソノモノなのになぁ……さすが異世界。

「盾二に聞いても自分じゃわからないって言うし。多分貂蝉が、リンクがどうだの言っていたから、盾二の成長に俺の身体が影響を受けたとかあるのかもな……」
「「 ???? 」」
「……ま、まあ。要するに起きる前と後だと自分の体が入れ替わったような感覚でね。力やスピ……速さに自分の感覚が追いついていかないんだよ。暴れ馬に乗っているみたいだ」
「ふむ……不思議なことがあるものですな」
「さすがはご主人様の兄君ですね」

 いや、関羽さん。
 なんぼ何でも、全部盾二基準はどうかと思うんだが。

「さっきも牽制で届かない程度の蹴りを放つつもりが、通りすぎる勢いで飛び上がるし……まるで、初めてスーツを着た時みたいだ」
「その服……やはりご主人様と同じものなのですな?」
「うん。本当ならここまで体型変わるときつくてしょうがないんだけど……このスーツ、自動で伸縮もするんだよ。さすが最新型だよな」
「まあ、服は洗濯すれば、縮んだり伸びたりしますからな」
「いや、趙雲さん。さすがにそれはどうかと」

 最新鋭のオリハルコンスーツを、洗濯に失敗したTシャツみたいに言わないでくれ。

「とはいえ、先ほどのような視線の甘さなどは、体の状態に関係ありますまい。攻撃の組み立て方も基本は単調、もっと虚実織り交ぜなければなりませんな」
「ごもっとも……」
「そうですね。その服を着たご主人様も以前は、鍛錬でも五回に一度は勝っておいででした。足りない速さを技量で補おうとなされていたのです。兄君はご主人様より速さが上とのことでしたから、それに甘えて技術を怠っていたのではないですか?」
「うっ……」

 くっ……関羽さん、意外に鋭い上に厳しいな。
 まあ、実際その通りなんだけども……

「技術は小手先と言われがちですが……とはいえ、戦闘は勝つか負けるかです。死んでしまえば次回なんてありません。技術は戦闘の幅を広げる方法なのですから、疎かにしてはなりません。兄君に不足しているのは技術と経験ですね」
「経験……か」

 確かに。
 俺がこの世界にきてから、盾二はおそらく山ほど経験を積んだのだろうな。
 俺の身体がこれほどの影響を受けているってことが、その証明だろう。

 あいつの眼や顔つきを見れば、どのぐらい修羅場をくぐってきたのか俺でも分かる。

「ほんと、ずいぶんと差がついちまったなぁ……」
「はっはっは! なに、一刀殿とてご主人様のご兄弟! 今は力及ばずとも、これからの鍛錬で挽回は出来ましょうぞ!」
「そうですね。ご主人様とて最初から今のお強さではありませんでした。兄君であれば、十分に素質
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ