原作開始前
勇気の鈴が〜ファンリンイン♪
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姉さん、説明していい?」
「いや、最初から聞いてたから大丈夫だ」
「何やってんだ、あんたは!」
本当に何やってんだ、この人。
「そろそろ、私行くね」
「ああ、気を付けろよ、束」
「大丈夫だよ、ちーちゃん。なんてったって、私だからね!」
「ははっ! 説得力が違うな!」
「かーくんもコレ、ありがと!」
「どーいたしまして。じゃあ、それを使う合図は俺がするから」
「分かった! じゃあ、ちーちゃん、かーくん。待ったねー!」
こうして、篠ノ之束は世間から行方を眩ませた。そして、その妹である篠ノ之箒も、日本政府の要人保護プログラムによって、この街から引っ越すことになる。
「一夏……彼方……」
「大丈夫だ、箒。きっとまた会えるさ」
(実際、IS学園で再会出来るしねー)
(ルナ! そういうこと言わない!)
俺の心の中でルナがいろいろ台無しなことを言う。周りには聞こえないからって、止めて欲しい。
「箒、自分に負けるなよ」
「はい、分かってます。千冬さん」
「さて、一夏に箒。お前たちに渡すものがある」
俺はそう言って、束姉さんと千冬姉さんに渡したものと同じものを手渡す。
「彼方、何だ? コレ」
「すぐに分かるよ」
予め通話状態にしておいた電話を通して束姉さんに合図を送る。すると、三角錐から『通話を求められています。通話しますか? YES NO』とディスプレイが表示された。
「どうすればいいのだ?」
「とりあえず皆YESを押してくれ」
皆がYESを押すと、束姉さんが現れた。
『やっほー! 皆聞こえてるぅ? 皆大好き、束さんだよー!』
「姉さん!?」
「束さん!? なんで!?」
おお! 驚いてる驚いてる♪
「束姉さん、聞こえてる?」
『おおっ! かーくん! こっちもバッチリだよ!』
「そりゃよかった。ちゃんと動いてるみたいだな」
「おい彼方。結局これは何なんだ?」
「なんで姉さんが?」
「驚いただろ? この束姉さんはホログラムだよ。んで、そのホログラムを出してるさっき渡した三角錐は俺が造ったもの。三回までこうやって通信が出来るんだ」
説明してから周りに(特に一夏に)聞こえないような声で箒に話しかける。
「お前のは四回にしてある。引っ越しが終わったら、政府の奴等にバレないように一夏と二人で話せよ」
「なっ……。はぁ、まったくお前という奴は。ありがとう」
「気にすんな」
箒にアドバイスをしてから説明を続ける。ん? アドバイスのルビがおかしい? 目の錯覚だ。気にしてはいけない。
「これはこれ同士でしか通信が出来ない。よって、政府の奴等に盗み聞きされる心配はない。好きなときに通信してくれ」
「「「分か
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