23話
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このままいけば、ミツコ・イスルギも興味を持ってくれる事でしょう。
そして、いよいよジョナサン・カザハラと交渉する為にテスラ・ライヒ研究所まで来ています。
ジョナサン・カザハラはこの前の事件の事を調べていますが、証拠がなく調べることが出来ずにいるようです。
本当は、1カ月程前に来るつもりだったのですが、今日ならマオ・インダストリー社の社長のリン・マオが非公式にやってくるためです。
2人と交渉するにはちょうどいいと思ったためです。
これから、戦闘に介入する為には軍とつながりのある人物の協力が必要になるからです。
それでは、行くとしますか。
「それで大丈夫なのか、カザハラ所長。」
「そんな事ないさ、と言いたいところだがさすがに疲れた。だが、わかった事がある。」
「それは、なんなんだ。」
「まず、最初に全く人に見つかっていない事、それも、重病人を抱えたままだという事を考えるとその場に瞬間移動したと考えるのが妥当だろう。」
「そんな馬鹿な。」
「そう考えると辻褄が合うんだ。特に、重病人は運ぶ際、かなり慎重しないといけない患者もいたんだ。そして、その事を踏まえて考えれば、死者蘇生が出来ないのであれば、瞬間移動こそが妥当な答えだろう。」
「確かに、そうなんだが、荒唐無稽すぎる。」
「本当にそのとうりだよ。そして、監視カメラに不審な点が見つかった。本当に些細な事だったんだが、映像が巻き戻されている事に気が付いたんだ。発見できたことが幸運なほどにね。ここだ。」
「本当だ。しかし、こんなこと本当に出来るのか?」
「リン、すでに結果を見ているんだ。出来るんだろう。把握したのは、瞬間移動に機械のアクセスによる支配位かな。その事を考えれば、個人でやっているより組織でやっているんだろうが凄い技術だよ。本当に。」
そこで2人の会話が途切れたので、認識障害の結界を解除して拍手をしながら現れます。
その拍手音を聞いた後に、2人は身構えて私の方を向きます。
「誰だ。」
「何者だ。」
私は道化の仮面を付けて現れます。
「そうですね、道化師とでもお呼びください。ジョナサン・カザハラ、あなたの推理は見事です。ただ、個人である事には気が付かなかったようですが。」
「ほう、君があの事件を起こしたのかい。」
「事件とはひどいですね。ただ、人を助けただけですよ。」
「ずいぶん、博愛主義な事だ。」
「人をさらった時点で犯罪だよ。人助けならその技術を公表したらどうだい。その方が人助けできるはずだ。」
「そういう訳には、いかないんですよ。よくわかっていないので。」
「なるほど、君は実験の為に使用したのかい。」
カザハラ所長とリン社長の目が鋭くなります。
2人ともが善良な人間なので実験にいくら重病人で余
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