【ゼロの使い魔】編
020 白の国、アルビオンへ その2
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あるルイズとユーノは、ある程度は信頼してくれているのだろう。わりと普通にオシリスに設置した鞍に乗り込もうとする。……がしかし、俺の魔獣≠ノ乗った事の無いギーシュとワルド子爵があっけらかんと乗り込もうとしているルイズとユーノに待ったを掛ける。
(そういや、ギーシュを乗っけた事は無かったな)
……然も有りなん。何が哀しくて男を後ろに乗せなくてはならないのか判らない。
また閑話休題。
「さぁ、行きましょうかアルビオンへ」
「危険では無いのか? もし僕のルイズに何か有ったらどうするつもりだ!?」
「お言葉ですが子爵様、私はサイトの用意する乗り物には一度乗っていますし、信頼出来ると思います」
「ルイズと同じく、私も信頼出来ると思います」
「……むぅ…、しかし──」
ルイズに続いてユーノが安心性を説いてくれるが、ワルド子爵はゴネるゴネる。
「……もし俺の用意した足≠ェ御不満でしたら自分でお持ちグリフィンで付いて来ては如何ですか? グリフィン隊の隊長と云うことはさぞや逞しいグリフィンを相棒としているのでしょう。……尤も、俺の竜に付いて来られたら──と云う条件も付きますが」
「……ぐっ、判った。そうだな。僕も君の竜に乗せてもらうとしようか」
流石に自慢のグリフィンでもオシリスの壮大さを見て、オシリスには勝てないと悟ったのか、俺の案を渋々と承諾する。
「行くわよ……“レビテーション”」
とりあえず、あの手この手を使ってゴネるワルド子爵を、俺とルイズの口八丁で無理矢理抑え込み、ワルド子爵が承諾したのを確認したルイズは、地表近く──とは一口に言ってみても、地面からはおよそ5メイルは離れているので魔法を使う必要があるから、ルイズは自らの浮遊魔法で自分の身体を浮かせる。
「バカなっ!?」
……ルイズが自分で自分を浮遊させた途端、ワルド子爵は精悍な顔付きを驚愕の表情へと一変させた。
「ワルド子爵、どうかしましたか?」
「いや、何でも無い」
「………」
ユーノは、先程見せたどことなく冷めた表情でいきなり声を荒げたワルド子爵に問い質す。ワルド子爵は何とか取り繕い、先程までのキザったらしい声音でユーノからの問いに応答する。……少し悪い雰囲気になったが、時間も押しているので皆でオシリスに設置した鞍に乗り込み、アルビオンへの空路を執った。
……因みに、ギーシュの使い魔であるヴェルダンデは“絶霧(ディメンション・ロスト)”の霧≠ノ依って編まれたロープでオシリスにくくりつけた。
SIDE END
SIDE ユーノ・ド・キリクリ
ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。……やっぱりヒゲヤローは来た。だがしかし、ル
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