暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
020 白の国、アルビオンへ その2
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……まぁ、とりあえずは決まった)

どんな魔獣≠創るかは既に決まった。だが、それ≠忠実に創れるかどうかは俺自身の妄想──想像力次第だ。

(……来い! オシリスの天空竜!)

俺がイメージするのは、前世で見た【遊戯王】に登場した、全てのモンスターの頂点に君臨していた三幻神が一角。

「天空に雷鳴轟く混沌の時、連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、その力無限の限りを誇らん。……なんてな」

中二病宜しくオシリスの天空竜≠フカードに書かれていたテキストを何となく召喚──創造のキーにしてみた。……何だかくすぐったい気持ちになったのは内緒にしておこう。

(あ、ヤバい。忠実に創り過ぎた)

「くっ」

俺がオシリスの天空竜を創造した数秒後。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴと、地を震わせる重低音と共に、辺り一帯の澄んだ青色だった空が薄黒い雷雲に覆われる。……学院の皆にバレたら面倒なので、“絶霧(ディメンション・ロスト)”で一時的に俺達の居るこの空間を外部から隔離する。

「……何ですかこの音、それに何か急に暗くなってきましたね」

「そ、空だ! 空に何か居る!」

急に起こった異変に逸速く気が付いたのはユーノで、ギーシュもそんなユーノに便乗するかの様に空にも異変が起こっている事に気が付いた。

「一体あれは……!?」

ギーシュだかルイズだかがそれ≠ノ気圧され、後退りながら呟く。雷雲の切れ間から顕すその姿は見る者を全てに畏怖の念を抱かさせながら天空を翔る赤い体躯、雷が吐き出されるであろう2つ在る口。知っている人間からすれば、それはそれは見事なオシリスの天空竜≠ナある。

「まさか、あれは……オ…シリス? いやいや、有り得ないでしょ常識的に考えて。……だってここハルケギニアであって──」

オシリスを見知っているユーノは口をあんぐりと開け、前世の口調で驚愕している。……ユーノ、本日2回目のキャラクター崩壊であるが2回とも俺が原因だ。

閑話休題。

「あれはもしや、オシリスの天空竜? ……サイト、もしかしなくても何かしましたか?」

ぶつぶつと呟いて現実逃避に励んでいたユーノは漸く現実に戻って来たようで、口調を何時もの丁寧語に戻して俺へと問い質してくる。ユーノの目を見てみれば、どことなく自信無さ気だがどうやら俺がアレ≠やったのだと確信している感じがある。

「Exactly(その通りにございます). とりあえずアレ≠ノ乗って行こうか」

「判りました」

「判ったわ」

「「ちょっと待ちたまえ!」」

俺はオシリスを地表近くに降ろし、オシリスに皆が座れる様にと人数分の、自作の──即席で加工した鞍を設置する。俺の魔獣≠ノ乗った事の
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