心を開いて、妹さん その三 最終回
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漢字がやたらと繋がっているし、言っている内に舌を噛みそうだからビームでいいだろう――を、ガンガン放っていたが、今ここにいるコイツもそうなのかもしれない。
背中に二門、左肩にも一門ビーム砲があったと記憶している。
ゴーレムVって確か、絶対防御を無効化できる、対IS用ISだったか。
俺が準備できるまで攻撃してこないのはバトルマンガのお約束なのだろうが、それで俺たちは助かっているといえるだろう。
今俺のうしろには一夏と簪さんがいる。
たがらゴーレムVが攻撃してきたとしても俺は交わすことができない。
俺は右側のシールドに身を隠しゴーレムVに向かって突貫していく。
シールドには一応ビーム対策はしてあるはずだが、原作ではシャルロットのエネルギーシールド三重と物理シールド三重を突き抜ける威力を持っていたはずだ。
俺のISのシールドなんて無いよりはマシって程度だろう。
俺は左手から連続で放たれるビームを防ぎつつゴーレムVの元まで辿り着き、体当りをかます。
だがゴーレムVは、ジリジリと後退はしているもののピットから押し出すところまではいかない。
お前は土俵際のお相撲さんか! と思いながら心の中でクソって悪態をついた。
俺がゴーレムVをピットから押し出すためにビット兵器を使おうと意識をビット兵器に向けようとしていたとき、うしろから押されるような衝撃が伝わってくる。
ハイパーセンサーには簪さんのIS、打鉄二式が写っていた。
どうやら俺の背中を押しているらしい。
二機の推力でようやくピットからゴーレムVを押し出した。
「お、おい。簪さんは一夏を見ててくれって――」
俺はそう言ったのだが聞いてはくれない。
初めての実戦で脳ミソがハイにでもなっているのか? 簪さんさんは薙刀のような武器を呼び出すと戦闘を開始していた。
俺は一夏のことが心配になり、一旦ピットに戻ると状態を確かめる。
医者じゃないから詳しいことは解らんが、状態はほとんど変わっていないように思える。
だとしても見た目じゃ判断ができないこともあるだろう。
なるべく早く医務室に運んだほうがいいと思う。
だが、ピットのドアは固く閉じたまままったく開く気配がない。
ロックされているのか。
俺はドアから離れるとガトリングガンをピットの入り口近くの壁に向ける。
ドアでも良いのだが、金属製ということもあって銃弾を当てると超弾した挙句、一夏に当たる可能性がある。
今でも危ない状態かもしれないのに、俺が息の根を止めてしまってはシャレにならん。
俺は一夏を庇うように壁と一夏の間に立つと、壁の向こうに人がいないことをハイパーセンサーで確認し、引き金を引く。
高速
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