33,戦場のメリークリスマス
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。ここは俺達に任せろ」
一瞬だけ躊躇ったあと、クラインは腰の刀を抜き払いながら思いっきり叫んだ。その声を聞いた風林火山の面々が各々の武器を抜き放っていく。
キリトがその言葉を聞いて、最後のワープポイントへと飛び込んでいき、ついでアルゴがそれを追いかけた。動き出しの遅れている俺に気づいたクラインから激が飛ぶ。
「どうした、クロウ。こっちは任せろよ」
「ああ――無茶はするなよ」
別にクラインが心配だったわけでも、ワープ先が怖いわけでもない。これを言ったら怒るだろうが、ただ目の前の光景が羨ましかった。
リーダーの掛け声と、それに応えるメンバー達。ただそれだけの光景が、俺の足を止めるほど、キリトの足を速めるほど、羨ましかった。
「クライン、死ぬなよ」
「オメエこそ、復帰戦で早々に死ぬんじゃねーぞ。誰か死んだらイベントクリアにはならねぇんだからな」
言葉を返そうとした所で目の前のワープポイントがグラグラと揺れ、タイムリミットを示していた。
俺は軽口を返す暇も惜しんで、最後のワープポイントへと足を踏み入れた。
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