ターン8 ノース校と選ばれし戦士(前)
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ハンマーヘッドに絡みついた茨が養分を吸いとると、近くの地面から黒い風景には不釣り合いな地のように赤いバラが一輪生えてきた。なるほど、確かにそんな効果を持っているなら下手にモンスターを表側表示で出すことすらできないわけだ。実に理にかなってる。
ローズ・トークン 攻800→1800
って、そんなのんきにしてる場合でもない。これで剣山の場には強化されてるとはいえ守備力1500のハンマーヘッド1体のみ、だけど和田の場には攻撃力2900のスピノス、そして攻撃力1600、1800のトークンが1体ずつ。剣山の伏せカード次第では、このターンで決着がついてしまう。
「俺のターン!ゆくぞ、ジュラック・スピノス!ハイパーハンマーヘッドに攻撃だ!」
ジュラック・スピノス 攻2900→ハイパーハンマーヘッド 守1500(破壊)
「そして、スピノストークンをお前の場に特殊召喚。この瞬間洗脳解除が再び発動され、トークンは俺のものとなる。だが、ブラック・ガーデンの効果もその召喚に対して発動される。この意味が分かるか?」
「それじゃあ、またお前の場にローズ・トークンが生まれるのかドン!?」
これで2体目。燃える炎の赤ちゃん恐竜が、炎というより火の粉を吹いて自慢げな態度をとる。そしてその直後にその体を締め付けた黒い蔦が養分を吸い取り、新たなバラを和田の場に産む。
スピノストークン 攻300→1600→800
ローズ・トークン 攻800→1800
「だけど、ハイパーハンマーヘッドの効果も発動するドン!このモンスターとの戦闘で破壊されなかった相手モンスター1体は、手札に戻るザウルス」
「今更スピノスを手札に戻したところで、大進化薬のあるこの状況なら痛くもかゆくもない。ローズ・トークンでダイレクトアタックだ」
がら空きになった剣山に、2輪のバラが種子を飛ばして攻撃する。だがその状況に対し剣山は、まだ笑っていた。よし、笑う余裕があるならまだなんとでもなるね。
ローズ・トークン 攻1800→剣山(直接攻撃)
剣山 LP3400→1600
「ふっ、これでもう1体の攻撃が通れば」
「あんた、なかなか強いドン。でも、俺だって強いザウルス!今の戦闘ダメージをトリガーにトラップ発動、ダメージ・ゲート!今のダメージ以下の攻撃力を持つモンスター1体を、墓地から特殊召喚するドン。甦れ、暗黒ステゴ!」
大量の茨をものともせずに、先ほど倒されたステゴサウルスが再び立ち上がる。だけど、その体もまた無数の蔦に絡まれ養分を吸い取られていく。
暗黒ステゴ 攻1200→1500→750
ローズ・トークン 攻800→1800
「さあ、これを見てもまだ攻撃してくるのかドン?もっとも、俺はそれでも一向に構わないザウルス」
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