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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン8 ノース校と選ばれし戦士(前)
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備表示に変更できるザウルス!」
「ほう」
「このモンスターなら、ブラック・ガーデンも怖くないドン。さらにカードをセットし、ターンエンドザウルス」

 このターンで、一気に剣山のライフが半分以下になってしまった。いくらブラキオンの守備力がジュラシックワールドこみで3300とよほどの大型モンスターでなければ突破できないとはいえ、やっぱりあの局面でのあれは無謀すぎるんじゃないだろうか。はっきり言って、相当痛いプレイングミスだ。

「ふん、舐めた真似を。その余裕、この場で後悔させてやろう。魔法カード発動、太陽の書。このカードで、そのブラキオンを強制的に表側攻撃表示に変更させる。そして、俺のスピノスも攻撃表示に」

 竜脚獣ブラキオン 守3300→攻1900
 ジュラック・スピノス 守2000→攻2900

「な、そんなカードを持っていたのかドン!?」
「ふ、俺は俺のデッキの弱点ぐらい把握している。守備表示で逃げ切られないよう、敵の表示形式を変更するカードくらい入れておくさ」

 これは初戦はこっちの負け、かな。今のブラキオン自爆特攻さえなければまだワンチャンあったのかもしれないけど………いや、ローズ・トークンがあれだけいる時点でもう詰みか。それに、どっちにしろこの攻撃で剣山のライフは尽きる。

「ふむ。だが、その伏せカードに対してさらに念を入れておくか。ミラーフォース対策の意味を込め、ローズ・トークン1体を守備表示に変更しておこう。」

 ローズ・トークン 攻1800→守800

「バトルだ!スピノス、ブラキオンに攻撃を行え!」

 スピノスが口から火炎弾を放ち、それがブラキオンめがけてまっすぐ突っ込んでいく。体が燃えてる時点で今更だけど、恐竜のやることじゃないよね。

「うわああああっ!」
「ふ、決まったな」

 炎から身を守るように剣山が体の前で腕を組み、その直後にブラキオンの体が燃え上がる。それを見た和田が、勝利を確信して一言つぶやく。
 そしてその瞬間、剣山が動いた。

「………なーんちゃって、ザウルス。この瞬間をずっと待っていたドン!攻撃宣言時にトラップ発動、魂の一撃!」

 燃える炎の中でブラキオンがゆらりと立ち上がり、自信を燃やしている火を出した敵であるスピノスを見下ろす格好になる。その体の大きさからくる威圧感に、本来肉食恐竜であるはずのスピノスが草食恐竜のブラキオン相手に体を縮こまらせて恐怖する。

 剣山 LP650→325
 ジュラック・スピノス 攻2900(破壊)→竜脚獣ブラキオン 攻1900→5575

「何、なんだその攻撃力は!」
「魂の一撃………自分のライフを半分にする代わりに、モンスター1体の攻撃力を4000マイナス半分にしたライフの数値ぶんアップさせる一発逆転
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