第五話 THE DAY OF ΣU
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ーをシグマに向けながら、ルインは怒りに満ちた声音で尋ねた。
シグマにとって、ルインはエックス、ゼロに続いて戦いの始まりを告げる為の客人でもあった。
彼女で3人目…最後の招待客である。
シグマ「ふむ、少しばかり遅かったようだな…街は壊滅しているか?ルイン」
ルイン「……シグマ隊長、ええ…あなたがミサイルを撃ったせいで」
バスターモードからセイバーモードに切り換え、セイバーのチャージをしながらシグマに狙いを定める。
ルイン「……今はあなたに聞きたいことが山ほどあります。ミサイル発射以外にも犯人グループの殺害、メカニロイドの暴走やVAVAの脱走の手引きもあなたの仕業ですね?」
シグマ「ほう?何故分かる?」
ルイン「犯人の戦闘力。それから高出力のビームサーベル持ちとなれば犯人は限られてきます。しかもどれも急所を一撃…そんなことが出来るのはあなたくらいですよ」
シグマ「ほう?流石はルインと言うべきか…最近はエックスの補佐ばかりしているから腕が落ちたのではないかと危惧していたが、その様子では、安心できる。」
ルイン「常日頃にトレーニングしているので…隊長、あなたの目的はなんですか?人類に反旗を翻し、レプリロイドの理想境でも創ろうとでも?」
シグマ「そうだな、それも目的の一部ではあるが…“我々”の為だと言うのが一番近いだろう」
ルイン「…?」
シグマ「ルインよ…お前はこの現状をどう思っている?」
ルイン「現状?何の現状ですか?曲がりなりにもケイン博士の最高傑作なら少しはマシな質問をされたらどうなんです?」
吐き捨てるように言う挑発。
しかしこの程度の挑発に乗るような奴ではないことはルインにも分かっている。
チャージを終えたセイバーを構えるルイン。
シグマ「ふむ…記憶を持たないお前に分からないのも無理はないかもしれんな。ルインよ…現在戦闘で戦うのは人間ではなく我々だ。戦場に人間がいたとしても僅かな技術者だけだ。事実、イレギュラーハンター関係者の人間の犠牲は少ない。人間達に作られた我々は、毎日のように破壊され続けられている。これについてはどう思うかねルイン?」
ルイン「…それは、仕方がないのでは?私達はエネルギーが続く限り人間が活動出来ない場所でも活動が可能です。人間の肉体と私達のボディとでは耐久性だって雲泥の差があります。なら、人間では手に負えないところを私達が補い、私達にできないことを人間がやる。人間の代わりとなって働くのは当然です。」
人間では太刀打ちできないイレギュラーへの対策組織として“イレギュラーハンター”が結成されたのだから。
シグマ「人間では手に負えないために、レプリロイドは代わりに働く…か。」
ルイン「はい」
シグマの言葉にルインは頷く。
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