コードギアスR2
0660話
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れていく?」
そんな冗談に見せかけて本気で言っているようなレモンの声に、コーネリアが苦笑と共に口を開く。
「やめてくれ。少なくてもマリーベルはそんな事を企むような性格じゃない。あまり脅すというのもな」
「……だってさ。それでいいわね?」
「承知した。ブリタニアに強者がいれば手合わせする機会もあるだろう。こちらとしてはそれで構わん」
ムラタがレモンの言葉に頷き、それで決まったのだった。
「初めまして、私は現在ブリタニアの臨時代表を務めているマリーベル・メル・ブリタニアと申します。この度はこちらの無条件降伏を受け入れて下さり、ありがとう御座います」
ニコリと笑って頭を下げてくる相手へと視線を向ける。
おっとりとした雰囲気を放ち、その辺はどこかユーフェミアに似ているかもしれない。だが身のこなしを見る限りでは、ユーフェミアとは違ってそれなりに戦闘能力を持っているのは明らかだった。
その隣には巻き毛の髪をした、マリーベルとかいう皇女と同い年くらいの騎士の姿もある。
ここまで特徴的なら、原作の方に出て来てもおかしくないんだけどな。
そんな風に思いつつ、口を開く。
「シャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ」
「陽光の執政官、黎星刻だ。よろしく頼む」
俺の後に星刻が口を開き、そして続けてコーネリアが1歩前に出る。
「自己紹介の必要は無いと思うが、一応名乗っておこうか。シャドウミラーの実戦部隊を任されているコーネリア・リ・ブリタニアだ。……久しいな、マリーベル」
「はい、お姉様もお元気そうで。それより早速ですが、詳しい話をしたいのでこちらへどうぞ。基地の中ですが、1部屋準備しておりますので。オルドリン、案内を」
「はっ!」
オルドリン、と呼ばれた女騎士が短く敬礼し、俺達を先導するように案内していく。
そんな相手へと一瞬視線を向けたムラタだったが、すぐに興味を無くしたように視線を背ける。
「……」
本人としてもそれが分かったのだろう。微かに眉を顰めるが、自分達が無条件降伏した身だというのは理解しているのか、そのまま何も言わずに基地の中を進んで行く。
そうしてまず感じたのは、とにかく人が少ないという事だった。同様に、KMFを始めとした兵器の数も少ない。
「恐らく、兄上の指揮した部隊に残っていた全ての戦力を出したのだろう」
俺の見ていた内容に気が付いたのか、コーネリアもまた基地の中を見ながらそう呟く。
まぁ、確かにフロートユニットの付いていないサザーランドやグロースター。更にはグラスゴーの姿もあったんだから、残存兵力総ざらいって感じだったのは事実だろう。
「そうですわね。逆に言えば、だからこそ私達は無条件降伏という手段を選ぶ事が出
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