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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
最醜話 朽ちた聖女達の祈り
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。
『独りぼっちなんて、寂しいじゃねぇかよぉ……』
……………
………
…
キュゥべえはどこかでほくそ笑んでいるのだろうか。まどかは絶望の中で再び目を覚ます。誰もが絶望し死んで行く。希望すらないままに。
何処へ行くでも無く、まどかは着替え下に降りて行く。一回には食事が並べられ、書置きがしていた。『タツヤを幼稚園に連れて行く 母より』と言う事だ。
今日は学校の創立記念日で休みだから忘れていたが、今日は普通に平日なのだった。時計を見たらもうすぐ九時になる所だ。
何処に行くでも無かったが、とりあえず朝食を済ませ家を出る。彼女の背中に暗い影が糸を引いていた。
「あ……」
図書館で勉強をしようと静かに歩いていたほむらは、横断歩道の手前に猫を見つけた。何かを食べているらしく口をもさもさしている。
「ネコちゃん……」
「にゃぁ……?」
特に逃げるでは無く、猫はほむらに擦り寄ってくる。ほむらはしゃがんで喉を撫でてやると、猫は気持ちよさそうに寝転がり身体をくねくねさせた。
「ふふっ……一人、ぼっちなの?」
「にゃぁ……」
「そっか……私と、同じなんだね」
「にゃあ……」
「あ、ちょっと待っt……」
「ほむらちゃんっ!!!!!!!!!!!!!!」
まどかは目の前の現実に顔をひきつらせた。白い猫を追って横断歩道へ飛び出したほむらの小さな体は横から突っ込んできた車に弾き飛ばされた。
黒猫エイミーと対をなすかのような白い猫。まどかにはそれがキュゥべえに見えて戦慄した。だが、共に撥ねられたはずの猫は何処にも居なかった。
しかも突っ込んできた車が急ブレーキをかけたせいで、後続のトラックが車に衝突し車も横転し後部が潰れていた。
『家族でドライブに行った時、交通事故に巻き込まれてね……もう死ぬ、そう思った時にキュゥべえが現れたの』
「ああぁあああ……」
車の後部座席には巴マミが乗っていた。そうだ、彼女は交通事故で死にかけた時、生きつなぐ為にキュゥべえと契約したのだ。
まどかが殺したも同然だ、自分が願わなければ、彼女は独りぼっちのままで人生を終える事も無かった。杏子も孤独に涙を流した。さやかも愛に裏切られ世界に絶望して心を壊した。ほむらは一度たりとも救われる事なくその短い生涯を終えた。
皆、みんな壊れて行く。自分のせいで、希望もないままに。
「ああぁあああ……ああぅぅぅあぁぁわぁああああああ……」
口元が震える。まどかの頭の中には大勢の少女が夢破れて死んで行く姿が浮かんでは消えて行く。病院で出会ったお菓子の子は病の苦痛と両親の涙に蝕まれて心臓の鼓動を止めた。かつて国を統治し
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