第7章:過去から未来への歴史
第5話:ディストラクション
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さんがそんな事言うわけねーだろ! 言うんなら『大量ザコは僕が倒します。そっちの方が楽そうだし、早く終わらせてアルルとイチャ付きたいですからね(笑)』だ!」
「あぁ、そっか(笑) ウルフの言う事の方が合ってるかもね」
お父さんとは違いウルフの笑い方は絞り出す様にだが、それでもこの状況で笑えるのは流石だと思う。
きっと……本当にティミーだったら、朗らかに笑い合いながらお父さんと共に敵を倒してゆくのだろう。私が知らないだけで、アイツも強くて格好いいみたいだし。
「ねぇリュカ……どうかしら、シン君達の為に私達未来人が露払いをしてあげるのは? 親玉はこの時代の者が責任持って倒すとしても、折角呼ばれちゃったんだから私達も活躍しましょうよ」
ビアンカさんがお父さんを説得してる。
困ったな……間違いなくお父さんは、ザコを倒しておくつもりでいたのだろう。
でも、私達まで駆り出されるとは……
私は戦えないのに……
「……ウルフの意見は?」
「リュカさんが陣頭指揮を執るのなら、俺に反対する理由はありません。ただ……リューノとリューラは足手纏いだから外して下さい!」
「な!? 私が足手纏いとは、どういう意味だウルフ!」
私の戦闘への参加免除にホッとしつつも、リューラの怒りに困惑する。
まぁこの娘にとって“強さ”はアイデンティティーだから仕方ないけど……
「うん。ウルフの意見は尤もだ……前衛は僕とウルフが。後衛で魔法攻撃をするのはビアンカとマリーだ。二人とも遠慮は要らないから全力でやりなさい! リューノとリューラは、万が一敵を討ち洩らして後衛に攻撃を仕掛けたときの為に、ビアンカ達の側で待機!」
不満げなリューラを無視してお父さんがズバッと指示を出す。
こうなれば従わざるを得ないのが我が家の方針。
つーかお父さんの言う事に不満を言う娘は居ないのですよ!
顔から“不満”を捨て去り、キラキラ輝く瞳でお父さんを見詰め頷くリューラ……と、その近くで小さくなる私。
私達の動きを目で追った後、大量の敵に向き直りド派手な魔法を放出するビアンカさんとマリー……ガチでビビる程凄い。
二人の魔法により、全体の1割を消失した敵……
そして二人の男が、その敵陣へ突入する!
ビアンカさんとマリーの魔法攻撃を凌駕する勢いで敵を葬り去りながら。
リューノSIDE END
(エビルマウンテン)
ロザリーSIDE
この目で今巻き起こっている事を見ても信じがたい光景だわ……
数百体は居るであろう屈強なモンスター達を、リュカさん達一家はいとも容易く駆逐してゆく。
強さもさることながら、その連携された動きがとても美しい。
その圧倒的な魔法力で、多数の敵を吹き飛ばすビアンカさんとマリーさ
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