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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
碌話 甘言
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いが立ち込める治安の悪い場所。お似合いのシチュエーションだ、さやかは打ちつけた頭をさすりながら笑った。

 「ねえ、この世界って何なの? こんな酷い目に遭ってまで、石にかじりつきながら生きて行かなきゃいけないもんなの? ねえ、教えてよ……今すぐ教えなさいよ!!」
 「教えてやるさ……直接、お前の身体にな」

 上着をめくられスカートを引きちぎられる。だがそれでも良かった。今更一人が三人になった所で、穢された事実は変わらない。どうせなら完膚なきまで穢れてしまおうじゃないか。

 戦う力を持たない彼女は、一般人に刃を向ける事は出来なかった。それを幸福な事だと偽善者は言う。現実はこうだ。逃げる強靭な足を持たない兎はただ狩られるしかないように。


 翌朝、保護された彼女は目の色に光が無く、ただがくがくと震え誰の声も聞こえず何も見えていなかった。


 (アタシッテ、ホントバカ……)

 その言葉は、誰の耳にも届かない……
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