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インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
心を開いて、妹さん その三 最終回
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と――そこには、セシリアのISと鈴のISが浮かんでいた。
視線をゴーレムVに戻せば、俺よりもセシリアと鈴のほうを脅威度が高いと判断したのか、セシリアと鈴を気にしているように見える。
鈴は俺のそばに来て、

「アーサー、なにチンタラやってんのよ――っていうか、アンタのISもうボロボロじゃない。仕方ないわね、この私がアイツを倒してあげる」

と言うとゴーレムVに向かって突っ込んでいく。

「鈴さん、援護はお任せ下さい」

と俺のそばに来たセシリアは俺に視線をくれながらそう言っていた。

「俺も援護しようか?」

「いえ、無用ですわ。わたくしたちと連携訓練していないアーサーが入ると、かえって動きが制限されるかもしれません。ここはお任せ下さい」

もともと原作では俺ナシで解決できていた話だ。
自分たちでやると言っているんだ、任せてしまっても問題はないだろう。
何かあったら援護をすればいいか。
鈴のあとを追うセシリアの背中を見ながら俺はそう思っていた。
しっかし、さっきはゴーレムVと戦うのは好きな人のためだとか友人ためだとか思っていたが、今考えれば恥ずかしくなってくるな。
穴があったら入りたい気分だ。
実戦で脳ミソがハイになっていたのは俺のほうかもしれんな。

結局、セシリアと鈴がゴーレムVを破壊したが、それが最後の一機だったらしい。
一夏に重症を負わせ、学園施設に少なからず被害を出したゴーレムV襲撃事件はこうして一先ず解決をみることになった。

俺から見たゴーレムV襲撃事件ってのはこんな感じだったな。
回想も終了したことだし、時間を現在に戻すとしよう。
すでに太陽は地平線の彼方に姿を消し、グラウンドには照明がたかれている。
グラウンドの外は闇に包まれているだろう。
俺は両手両膝を地べたにつき、ぜいぜいと息をきらしていた。
俺の身体から滴り落ちた汗はグラウンドに染みを作り出している。
このペースだと今日中に百周なんて無理だと思う。 百周の半分も消化していないんじゃないか?
俺のもとに歩み寄ってきた織斑先生は、

「これに懲りて他の女子には色目を使わんことだな」

と言った。
え? えっと、どういうことでしょうか? 織斑先生。
簪さんのことを言っているだろうことは推察できるが、あの日のことはそうじゃないんだと言いたい。
言いたいところではあるが、それを言えないことに少しもどかしさを感じた。
グラウンドに身体を横たえた俺は、

「俺が、織斑先生をからかったから、こうして――罰を、受けているんじゃ、ないんですか?」

息も絶え絶え、ようやく口に出した言葉も途切れ途
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