暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
心を開いて、妹さん その三 最終回
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
してから数分が経つ。
簪さんはこれだけの動きをするゴーレムVをよくも半壊まで追いこんだものだと感心していた。
ただ考えもなく攻撃をしていては、こっちが先にエネルギーが尽きてしまいアウトだな。
ビット兵器を使いゴーレムVを半包囲し、動きを限定させつつ攻撃をしたほうがいただろうなと俺は思った。

――やってみるさ。

俺を中心にしてビット兵器を上下左右に配置し、ゴーレムVを包み込むように展開させる。
俺とビット兵器の攻撃を交わしつつ反撃までしてくるゴーレムV。
原作ではISは人が乗ってこそ十全に動くことがてきる。
人が乗らない無人機ではISの性能をフルに発揮することはできない――みたいなことを言っていた気がするが、思ったよりも機動力がある――というか、むしろ良すぎるくらいだろう。
いったい何なんだよ、この機動力と攻撃力は。
この性能ならコアの問題さえクリアできれば、まったくの素人をISに乗せるよりよほどいいんじゃないか? エネルギーが切れるか壊れるかするまで動き続けるんだろうしな。
まるでIS版のターミネーターだ。

――そこ。

俺はライフルの引き金を引く。
ライフルから放たれたビームはビット兵器に誘導されてきたゴーレムVに命中する。
ようやく捉えたかと思ったのだが、ゴーレムVはダメージを喰らった様子がない。
何て装甲をしてるんだよ。
ゴーレムVは体勢を崩しつつ俺に攻撃をしてくる。
左肩から放たれたビームは体勢を崩していたこともあり狙いがそれたのか俺の右側シールドを吹き飛ばしていた。
後方からはシールド内に装備されたミサイルが誘爆したと思われる爆発音が聞こえ、爆発によって生み出された熱によって空気が急激に膨張、そのスピードは音速を超え衝撃波となって俺の身体に襲いかかってきた。
その衝撃波のせいで俺はバランスを崩す。

まったく、ゴーレムVとの数分の戦闘で俺のISはボロボロだよ。
右側のシールドは吹き飛び、左側のシールドは穴だらけで機能を失っている。
他にも損傷があるだろう。
ゴーレムVのヤツめ、ビット兵器には目もくれず俺ばっかり狙いやがって。
まあ、気持ちは解らんでもない。
俺さえ何とかしてしまえば俺の周りにいるビット兵器なんてあっというまにガラクタになるしな。
俺を狙うのは当たり前といえば当たり前か。
もう一撃とゴーレムVに狙いを定めていると、右斜め上空から光が降ってきた。
それはとても見覚えのある色をしていた。

「セシリアか?」

ビームはゴーレムVに見事命中。
やや間があって二度、三度目のビームが降ってくる。
俺はビームが降ってきた方向を見上げる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ