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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
番外編『根源に至りし錬鉄者との出逢い』
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」
今このタイミングでだと!?
私がセイバーの示した方向を向くと、
「な なんだと!?」
新雪のような純白に近い銀髪の少女? がこちらに近づいてくるのを確認した。
「まさか!?」
向かって来るのは……、
この身体の本来の持ち主と縁の深い人物であり義理の姉であった少女に酷似した人物であった。
「イリヤ!?」
シロウ Side end
零 Side
「見つけた!?」
俺の視線の先にいたのは……、
「シロウ!?」
身体を数本の剣に刺された紅い外套の少年だった。
だがその姿はあまりにも自分の知る人物に似ているためについ声を荒げてしまう。
「何故この世界に!? いや! 今は考えてるヒマはない!」
俺は虚空に数十本の剣を創り敵である 竜神 煉也に向かって放つ。
己に向かってくる剣群に気付きすぐに回避する煉也。
「なっ!? てめぇは!!」
驚く煉也を無視し俺は少年のすぐそばまで下りる。
「大丈夫か?」
少年のすぐそばに近づき話し掛けると、
「イリヤ!?」
今のこの身体の基となった少女の名を呼ぶ少年がいた。
あ〜 今の俺の外見ってまんまイリヤになってんからなぁ〜。
「残念ながら俺の名前は黒帝 零だ ちなみに男だ!」
男だからな!
「なんだと!? グッ!」
驚くと同時に傷の痛みで膝をつく少年。
「とりあえず『ヒール』」
俺は少年の身体に回復魔法をかける。
「傷が!?」
突然の回復魔法に驚く少年。
「シロウ!?」
突然の事に驚き少女が少年の名を呼ぶ。
「まさか エミヤ シロウ?」
「何故君が私の名を!?」
俺のつぶやきに反応したシロウと剣を構えるセイバー。
「詳しい説明は後だ! それよりも今はあのクズを倒すのが先決だ!」
「クッ! しかたあるまい」
「また てめぇか!?」
黒く濁り憎悪に満ちた目で零を睨む煉也。
「それは俺のセリフだ! お前は俺が殺したはずなのに他の世界で迷惑かけやがって!」
「俺の野望を叶えるまで死ねるか!!」
「事情はよくわからないが どうやらキサマはここで倒した方が良いみたいだな」
「てめぇにできんのかい!? 正義の味方さんよぉー!?」
なおも嘲るような態度を崩さない煉也。
「キサマ!!」
その態度と言動に怒りを顕にするセイバー。
まぁ 彼女のような高潔な精神を持つ騎士である以上煉也のような人をバカにしたような態度をとるものに怒りを顕にするのは無理もないだろう。
「落ち着け セイバー!」
怒りを顕にするセイバーを宥めるシロウ。
「しかし!」
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