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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
番外編『根源に至りし錬鉄者との出逢い』
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し付けてしまうのはしのびないがせんなきことなのかの〜」
一人呟くゼウスの姿には哀愁の色が見える。
ちなみに同時刻の二人が落とされた黒い穴の中では……。
「あんのジジイ……とりあえず帰ったら一発殴る!!」
世界の移動方法に腹をたてた零は一人ゼウスに報復を誓う。
「零様」
突如千歳が主である零に呼び掛ける。
「どうした?」
「どうやらそろそろのようです」
千歳の言うとおり黒い空間に終わりが見えた次の瞬間俺達は……、
「またかい……」
また上空にいました。
「はぁ〜 なんでまた上空数百メートルから始まるかね〜」
などと愚痴りながらも俺は千歳と共に飛行魔法を展開し夜の上空を飛翔する。
俺どんだけ上空に縁があんの?
飛行能力なかったら大変な事になってるよ?
「零様 魔力反応を察知しました!」
千歳が魔力を感知し場所を告げる。
「わかった 急いで向かうぞ」
俺達は速度を上げ魔力反応のあった場所まで急ぐ。
「見つけた!」
そこには紅い外套を纏った少年らしき人物と金髪の女の子がいた。
シロウ Side
「クッ ヤツは何者なんだ!?」
身体を数本の剣に貫かれつつも少年はまるで猛禽類の如き鋭き視線で目前の敵を睨む。
「オイオイ ちっさい エミヤシロウにセイバーってんのはなんの冗談だよ!?」
それに対し相対する敵は紅い外套を纏った少年の様子にまるで嘲るような言動を投げ掛ける。
「クッ 二本の聖剣の直撃を受けても死なないとは!」
視線は厳しいままだが若干の焦りを見せる少年。
「シロウ!」
金の糸で紡がれたかのような黄金の髪の少女が少年の名を呼ぶ。
「大丈夫だ セイバー まだ戦闘はできる」
シロウと呼ばれた少年は己の名を呼ぶ少女に大丈夫だと言う。
「しかし!」
「オイオイ 敵の前でイチャつくなんて随分と余裕だなぁ! オイッ!!」
なおも嘲るような態度を崩さない男。
「クッ 奴も転生者なのか!?」
「心配すんな さっさと てめぇをぶっ殺してフェイトやなのは達は俺好みの牝奴隷に調教してやるからよぉ!!」
男は全身に狂気をみなぎらせながらも下卑た言動を発する。
「フェイト達には指一本触れさせはしない!!」
男の言葉にシロウは激怒し声を荒げる。
「この世界ならあの邪魔なアイツもいない! 俺の世界だ! 俺の時代が来たんだ! まさに俺センチュリー」
男は意味の解らない言葉を発しさらにその身から狂気を滲み出させる。
「キサマッ!!」
フェイト達をあのような腐った奴の好きにはさせてなるものか!
「シロウ! 新たな魔力反応が!?
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