第11話:おはなみに行こう!−2
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年はおじさんはいなかったですよね?」
「去年は仕事が重なっちゃってね。 今年は俺も参加するよ。
だから、その時なら相手ができるんじゃないかな」
ゲオルグの言葉にコロナは顔をほころばせた。
「みんなー、お弁当もできたしそろそろ行こっか!」
そのとき、キッチンから大きな重箱を持ったなのはが姿を現す。
「車で行くからみんな乗り込んでね」
なのはの言葉に従って、ヴィヴィオをはじめとする子供たち4人は
玄関に向かって駆けだしていった。
2人きりになり、なのははゆっくりとした歩調でゲオルグに近寄っていく。
「ね、ゲオルグくん」
「ん?」
子供たちの背中を追って、リビングから玄関へとつながるドアの方へ
目線を向けていたゲオルグは、なのはの方へと目を向けた。
ゲオルグの視線の先にあるなのはの顔には場に似合わぬ真剣な表情が浮かんでいた。
「どうしたんだ? そんな顔をして」
「だめだよ、ヴィヴィオの友達を威圧するなんて」
「・・・・・・悪い。 つい、な」
肩を落として頬を掻くゲオルグをなのはに呆れたような目を向ける。
「まったく。 謝る相手が違うでしょ」
「ごもっとも。 あとで折を見て一言言っとくよ」
「そうして」
ゲオルグの方を睨むようにして短くそう言ったあと、なのはは表情を和らげる。
「さてと。 じゃあ、行こっか。 運転よろしくね」
「はいはい」
ゲオルグはひらひらと手を振ると玄関に向かって歩き出す。
なのははその背中を追うと左腕に抱きついて身を寄せた。
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