第四話 THE DAY OF Σ
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。最近イレギュラーハンターになったばかりの新人』
VAVA『そうか、だったらすぐに消えろ』
ルイン『用はないんだけど…』
聞いていない。
彼女はどんな暴言も左から右へと聞き流す図太さを併せ持っていた。
エックス同様に甘いが、実力は申し分ないため、模擬戦をする程度の関係にはなっていた。
ルイン『VAVA』
VAVA『何だ?』
ルインと知り合ってから数ヶ月後のことだ。
いつも通りの模擬戦の最中であった。
ルイン『エックスがフレイム・スタッガーと決闘するんだってさ』
VAVA『決闘だと?』
ルイン『何でも、フレイム・スタッガーのイジメが原因らしいけどね。』
VAVA『あの甘ちゃんハンターでは瞬殺されるのがオチだろうよ』
ルイン『どうかな?』
VAVA『?』
ルイン『VAVAは知らないかもしれないけどエックスはその気になれば強い…フレイム・スタッガーなんてメじゃないくらいにね』
VAVA『あの悩んでばかりいる甘ちゃんハンターにそんな力があるとは思えんがな』
ルイン『まあ、見てみなよ』
ルインがモニターを指差す。
ゼロが立会人となり、エックスとフレイム・スタッガーの決闘が始まった。
2人が同時に動き出す。
フレイム・スタッガーが繰り出した拳をエックスは最低限の動きで回避し、バスターをフレイム・スタッガーの喉元に突き付けた。
エックスの勝ちだ…。
普段の任務で目にするエックスの動きとはまるで違う。
VAVA『どういうことだ…?』
とてもB級とは思えない動き。
間違いなくエースと呼ばれる者の中でも一握りのものしか為し得ない動きだ。
ルイン『言ったでしょ?本気になればエックスは強いって…』
VAVA『…あいつは力の出し惜しみでもしていたのか…?』
ルイン『違うよ?エックスは優しすぎる…無意識の優しさがエックスの能力に制限を課してるんだよ』
VAVA『無能なB級ハンターだと思っていたが…』
この時からVAVAのエックスの評価は無能から僅かだけ上がった。
本当に僅かだが。
途中から思考が逸れたが、VAVAはルインに視線を戻す。
ルイン「災難だけど、仲間殺しは重罪。極刑は免れないよね普通は」
VAVA「だろうな」
ルイン「けど君はこんなところで消えるような奴じゃないよね?運だけで特A級になった奴とは違うでしょ?」
VAVA「当たり前だ。俺を
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