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魔法少女まどか☆マギカ 〜If it were not for QB〜
業話 崩落
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の時だった。

 「行くよ〜……っ!!!!!!」
 「ほむらちゃんっ!!!!!!!!」

 明らかに度を超えたスピードの球がほむらの顔を狙って飛ぶ。まどかがとっさに飛びだし弾こうとしたが間に合わなかった。そのままワックスのかかった木製の無機質な地面に体を打ち付け酷くすりむいた。

 「ごめんね〜、少し狙いがそれちゃって」
 「鹿目さんっ!!!!!!」
 「ま、まどかでいいって、言ったのに……ったたた、ごめんね、はしゃいじゃって」

 えへへと言いながらまどかは立つ。立ち上がり、さっき強烈な一撃を打ち込んできた少女の方を睨みつける。今までまどかが見せた事の無い勝ち気な瞳に、苛立ちが募る。

 「ごめんって言ってるじゃん、そんなら鹿目さん、御詫びのしるしっ」

 ボールがまどかの手に渡る。まどかは怒りを何処にぶつける事も出来ず相手に回る。レシーブ、トスが綺麗に上がる。そこからアタッカーは相手方のエース、しかも彼女はほむらのせいで以前大層怒られて以来逆恨みしており、他の女子よりも憎悪は深い。

 今までの戦いが無かったら日和見していたかもしれない。だがこのままでは……ほむらに強烈なスパイクが決まる。

 「それじゃ……行けっ!!!!!」
 「ほむらちゃんっ、取れなくてもいいから避けてっ!!!」
 「暁美さん、さっき私がミスして失った分、チームメイトならフォローしてくれるよね?」
 「……っ!!!!!」

 両腕に打ちつけられるボール、だがしっかり彼女は上空にボールを打ち上げた。それなのに。

 笛が鳴る。流石に審判をやっていた控えの選手も止めざるを得なかった。同じ所を二回も、しかも味方から。

 「あら、まずいかな。誰か保健室、って鹿目さんだったね、お願いね〜」
 「ほむらちゃんっ、大丈夫!!? ほむらちゃんっ……」


 「ほむらちゃんっ!!!!!!」

 保健室のベッドの上。まどかはずっと居てくれたらしい。ちなみに保健室の先生には『ほむらの不注意でボールが当たった』と言う事を淡々と言われた。まどかは言い返せなかった。あまりにも理路整然と話すから反応できなかったのだ。

 「私……本当にごめんなさい」
 「ほむらちゃんが悪いんじゃないよ、悪いのは……」
 「私がこんなじゃなかったら……誰も辛い思いしなくて済んだんですよね」
 「そんな訳ないでしょ!!!!!」

 強く語勢を荒げるまどか。そんな事があってはならない、最初からほむらが居なければなんて、考えたくもない。自分の為にあれだけ時間を操作して何度も何度も自分が死ぬ姿を見せられてもなお自分を助ける事だけに全てを賭けてくれたほむらに。

 「本当は、分かってるんです。仁美さんの件から、ううん、そのずっと前からも、ずっと、私は皆か
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