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転生とらぶる
コードギアスR2
0659話
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今行われている戦いで勝てるとは少しも思っていないということを。私が見ているのはこの戦いの勝利ではなく、最終的な勝利』

 ギルフォードのヴァルシオン改の手に握られていた巨大な剣のディバイン・アームが軽アヴァロン級の胴体へと突き刺さり、そのまま斬り裂いていく。背後から襲い掛かろうとしていたグロースター・エアへと振り向き様にディバイン・アームを握っていなかった方の手が裏拳気味に放たれ、フロートユニット諸共に胴体を粉砕する。また、その隙を突くかのように襲い掛かろうとしていたヴィンセント・ウォードへと向かって放たれたクロスマッシャーは、背後にいたガレス諸共に部品の欠片すら残さずに消滅させる。

「最終的な勝利、その為に必要な手を打ったというのなら……」

 そこまで呟いた時、脳裏を過ぎるものがあった。最終的な勝利、つまりはブリタニアがこのギアス世界を支配、あるいは統一する事。その為に必要なのはこの戦いで負ける事を視野に入れた戦力の温存と共に、俺達シャドウミラーと正面から戦わずにするようにする事。正面から戦えない以上は何らかの搦め手を使う必要があり、それが今可能なのは……

「日本」
『ほう、勘が鋭いね』

 感心したように呟くシュナイゼル。やはり、か。
 本来であれば黒の騎士団にエリア11を取り返された時に脱出していなければおかしくなかった筈のブリタニア軍。だが、かなりの数が脱出せずに日本の中に潜伏している。そして仮にも今の日本は俺達シャドウミラーの、より正確に言えば間接統治とは言っても陽光の支配下にある国だ。つまり……

「今の日本で騒ぎを起こせば、こちらも手を打たざるを得ない」
『恐らくそうだろうね。……さて、それを知った君はどうするのかな?』

 穏やかな笑顔でそう尋ねてくるシュナイゼルだったが……

「別にどうもしない」

 俺は短く返事をするだけだった。

『……何だって? 私の聞き違いかな? 何も手を打たないと言っているように聞こえたのだが』
「間違っていないさ。俺が特に何か手を打つまでもない。日本には現在黒の騎士団が存在しているからな」
『黒の騎士団やゼロがいるというのは理解しているよ。だが、忘れてないかな? かつて、ブラックリベリオン前には今の黒の騎士団よりも多くのブリタニア軍がエリア11に存在した事を。そして、そのブリタニア軍でも黒の騎士団や日本解放戦線を始めとしたテロリスト達に対して後手に回っていたと。なのにそれよりも人数の少ない黒の騎士団で、潜伏しながら各地で抵抗運動を続ける者達を相手にどうにか出来ると思っているのかな?』

 そんなシュナイゼルの言葉に、小さく首を左右に振る。

「無理だろうな、それが黒の騎士団だけなら」
『……何だって?』

 俺の言葉に、小さく目を見開くシュナ
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