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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第401話】
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イフルの砲口が俺へと向けられると、俺は二人に被害が及ばないように上空へと退避――一方、美冬、未来、美春の三人の機体エネルギーも残り少なく、更にビットに妨害されて俺の援護が出来ない状態に。

 ライフルの砲口が閃光を放つその一瞬――。


「ヒルトさんを――やらせるわけにはいきませんわッ!!」


 出力を生かした体当たりの一撃、またサイレント・ゼフィルスの装甲の破片が空を舞う。

 だが、セシリアのブルー・ティアーズも同じく装甲の破片が舞い散り、ライフルを蹴りあげて俺へ向けられた砲口が明後日の方向に向くと、ビームがアリーナのバリアーへと当たって粒子を四散、キラキラと粒子片を撒き散らせた。


「セシリア! 無茶するな!!」

「無茶は致しませんわ! ですが、この相手はわたくしが引き受けます! ヒルトさん! 可能なら直ぐにエネルギーの補給を行ってくださいな!」


 セシリアはそう叫び、サイレント・ゼフィルスの両腕を押さえつけたまま飛翔――天井のシールドバリアーに何度も叩きつけていた。

 このままだと市街地戦になる――そう思った俺は――。


「セシリアァッ!! 冷静になれッ!! 市街地で戦うことになったら、この事態を知らない一般人に多数の死傷者が出る!!」

「……!? そ、そうでしたわ……!」


 俺の言葉に、ハッとした表情になるセシリアは、バリアーへの叩き付けるような突進を止めると反転、一気に地表へと押し込もうと地表へ真っ逆さまにサイレント・ゼフィルス共々降りていく。


「貴様……」

「危うくわたくしは大変な事態を引き起こす所でした。 ……この場で、貴女にわたくしのBT一号機『ブルー・ティアーズ』の力をお見せしましてよ!」


 地表へと叩き付けられる前に、押さえつけられた両腕を振り払い、その場から抜け出した襲撃者は、セシリアとアリーナで空中戦を広げた。

 美冬達を相手していたビットも、襲撃者周囲に集まり、見ると三機共々エネルギーがほぼ枯渇状態だった。

 そんな中、やっと機雷から抜け出した篠ノ之が一夏の元へと真っ先に駆け寄る。


「一夏、無事か!?」

「っ……情けねぇよな。 守るって言って、結局鈴に守られてばかりで……」

「それはお前が気に止む事ではない。 アイツが勝手に一夏を庇っただけだ」


 二人のやり取りが、傷の舐め合いにしか聞こえなかったが……今はそんな事を気にしてる場合ではない。

 俺はオープン・チャネルを開き、美冬達にダイレクトに状況を聞き出す。


『三人とも、状態は大丈夫か!?』

『機体の損傷は無いよ。 でも、もう戦闘出来るだけのエネルギーは残ってないよ、お兄ちゃん……』

『ごめん、ヒルト。 キャ
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