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魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第三話「悪役は難しい」
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く昨夜のことと魔法のことは打ち明けてはいないはず。
「待ちなさ〜い!」
学校も終わり放課後、習い事があるとすずかとアリサと別に帰る。今はなのはと一緒に帰っている。
さり気なく昨日の事件のことを尋ねどれほどボロがでないか確かめてみると思いの外上手く肝心な所を躱している。こいつ意外と嘘をつくのが上手いかもしれん。
などと考えていると急になのはの足が止まった。
何かを感じているような顔をしている。
そして突然、別の方向へと駆け出した。
「おい、どうした!」
「ごめん!えっと…お母さんからスーパーでお使い頼まれてたのー!だから今日はここでさよなら!」
「っておい、スーパーはここだろうが……って聞いてないし」
スーパーのある場所を指差した時には既になのはの耳に俺の声は届いておらず、そのまま走り去っていった。
「仕方ない……」
何かあったのはまず間違いない。このまま放っておいて取り返しのつかないことになるよりは、後を着けた方がマシだろう。人気のない路地裏に入り、周りを確認すると右親指を軽く噛み、血を流すと即座に印を組み右手を地面に叩きつける。
「口寄せの術!」
路地裏に白い煙が広がる。
口寄せや忍術を使うと起こる煙だが、これだけ狭い路地裏で使うと軽い霧隠れの術だな。
「呼んだ、アオグ兄貴?」
煙が晴れ、その中心には全長4メートルはあろう巨大な青い翼の鳥がアオグを見下ろしている。
「ああ、久しぶりだな風空(フウスケ)。少し見ない内にまた大きくなったな」
「まぁね、成長期だから」
この青い鳥の名は風空。俺の口寄せ動物だ。
大分鋭い姿で肉食の鷹のように見えるのだが、種類はペットとして飼われていることが多いセキセイインコ。生前の俺が弟のように育てていた、セキセイインコのフウスケを女神がこの世界に転生させたのがこの風空のようだ。俺は当時のことをまだおぼろ気にしか思い出せていないの対し、この風空は前世で俺に育てられていたことを憶えているようで、また俺と一緒に生きることができることが嬉しいらしく本当にペットのようによく甘えてくる。
「それよりも頼みがある」
「なにかな?」
「空に飛んでなのはを追ってくれ」
「なのはを?」
「そうだ。走って追うつもりだったが、たまにはお前の背中に乗って飛ぶのも悪くないと思ってな」
気配を消してなのはの後をつけることは朝飯前。どうせ追うならなかなか味わうことのできない空の空気を楽しむのも悪くないと思い、わざわざ口寄せして風空を呼び出したのだ。
変化して体格を大人ほどのものに変え、巻物を鞄から取出し、中に封印してある暁の衣を纏う。
「本当そのお面不気味だよね」
「同感だな。まぁ顔を隠すには問題ない」
手に持つトビの面を見た印象を正直に話
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