第二十七話
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「……で、何であんたら此処に?」
「あらぁん? 驚かないの?」
「もう色んな意味で充分驚いてるからな。だから腰をクネクネするな、気持ち悪い……」
……夢に出そうだな。
「なら、まずは謝罪ね。ゴメンなさい、貴方の前世をあのような死に方にしてしまって………」
貂蝉がそう言うと貂蝉と卑弥呼は頭を下げた。
ただ巫女服の女性はよく分からないという表情をしていた。
「……済まぬが少し席を外してくれまいか?」
「あ、はい。分かりました」
卑弥呼に言われて、巫女服の女性は部屋の外に出た。
「……前世の俺が死んだのは何か理由があるのか?」
この二人は外史の管理者の関係者だろうな。
「貴方も前世で知っていると思うけど、私と卑弥呼は外史の管理者に近い存在よ。言わば、管理者の補佐ね」
貂蝉が説明する。
「お主が前世で死んでしまったのは儂らの上司が間違ってお主を死なせてしまったのじゃ。もう一度、元の世界に戻れるように身体は赤ん坊にしたのだが、元の世界はお主が戻るのを認めなかった。本当に申し訳ない」
卑弥呼が頭を下げる。
「……いや、もう過ぎた事だからな。それにこの世界は好きな奴らがいるからな。てか俺はそうなると中国人じゃなくて日本人なんだな」
桜花とか桜花とか桜花とか。
……言い過ぎたな(笑)
「ありがとう。うむ、実質日本人に間違いない。それと……この外史はだぁりんがこの外史の主人公と認識してしまっている。そのため、どれだけ袁家が栄えようと最後はだぁりんが天下統一してしまうのだ」
「そうなのよぉん。私達の上司は貴方が北郷の仲間になるのは面白くないと思って色々と工作をしたの」
「……じゃあ、あのテイルズの箱やクロエ達 は……」
「そうよ。貴方を助けるために手助けをしていたのよ。ただ、クロエちゃん達が何故この世界に来たのかは分からないわ。上司が原因を探しているけどね」
……なら、何で箱があったり、クロエ達がこの世界にいたのかが頷けるな。
「でも……いいのか? そんなにして?」
「外史はたくさんあるの。何百、何千とね。貴方のような転生者や憑依者達は北郷と手を結んだりしているわ。でも敵対している外史がかなり多いわね。だぁりんは素敵なのにねぇ。やっ ぱりゲームのせいかしら。私達の上司は敵対派で手を結ぶのが面白くないのよ。上司は面白く、違う展開を望んでいるの」
「……そうなると、俺はその上司の手の平で躍らされてたというわけか?」
「……そう受けとっても構わないわ。でも、上司も私達も貴方のそうなる運命を破ってほしい事を望んでいるわ。それが貴方に対するせめての償いよ」
貂蝉が言う。
「…
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