第三話 エックスというレプリロイド
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バーモードに切り換えながら言うルインにエックスも笑みを浮かべた。
エックス「それにしてもチビペンギンってペンギーゴのことかい?」
ルイン「当たり前。他に誰がいるの?」
2人は朗らかに笑いながら会話を弾ませていく。
ゼロ「やれやれ…」
今回のペンギーゴの言葉を気にしているのではないかと思って来たゼロであったが、ルインと共に笑っているエックスを見ると杞憂だったようだ。
ゼロ「不思議な奴だな…」
まだ数週間しか交流してないが、エックスのように人間くさく、幽霊のような非科学的なものに怖がるような奴だ。
後、ワクチンを摂取する際に苦いことを知ると逃げ出そうとする。
初めてあいつが風邪をひいたのを見た時、ワクチンを飲ませるのが大変だった。
ケイン『ほれ、お主達のワクチンじゃ』
ケインがエックス、ゼロ、ルインに渡したのはナノマシンを粒子状にしたワクチン。
エックス、ゼロ、ルインの3人が同時に風邪を引いたためにケインが3人のために作ったのだ。
レプリロイドだって風邪をひく。
通常のレプリロイドはワクチンプログラムを使えば治るのだが、エックスとゼロとルインは他のレプリロイドとは違い、未解析な部分が多いためにナノマシンを使ったワクチンを使わなければならない。
エックス『ありがとうございますケイン博士…。』
少し怠そうに言うエックス。
彼は微熱。
ゼロ『頭が痛くてイライラしていたところだ。助かる』
頭痛程度で済んでいるのがゼロ。
そして…。
ルイン『………………』
エックス『ルイン?どこに行くんだい?君もワクチンを飲まないと』
ワクチンを摂取し、通常に戻ったエックスがワクチンを摂取しないで部屋から出て行こうとするルインを不思議そうに見つめる。
ルインは3人の中で1番症状が酷い。
誰よりもワクチンを摂取しなければならないはずなのに。
ケインは手に持ったボタンを押すと扉が閉まる。
ルイン『!!?』
突然閉まった扉にルインの身体が硬直した。
ケイン『今じゃエックス!!ルインを抑えるんじゃ!!』
エックス『え!!?』
ケイン『早くせい!!逃げられてしまうぞい!!』
エックス『は、はい!!』
ケインに促されたエックスは扉を叩くルインを羽交い締めする。
ルイン『は、離して〜!!』
エックス『ルイン、どうして逃げようとするんだ…?』
ジタバタと暴れるルインに困惑しながら尋ねるエックス。
ルイン『やだ…』
エックス『え?』
ルイン『やだやだやだやだやだ〜!!!!そんな苦いワクチンなん
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