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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第3話 我、疲労困憊ス
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な感じで地球圏を統治下に置いたのはいいんだけど、そう上手くは行かなかったんだ。
地球連邦政府発足に反発した中東やアフリカ諸国が武装蜂起したり、ゲリラ活動やテロを起こしたんだ。
そもそも地球連邦政府の大元はアメリカ合衆国が中心になって行なっていたからって言うのもあるんだけど、1番大きい要因は宗教の対立だ。
地球連邦政府はキリスト教徒が殆どだったからね。
それらを反対勢力と判断した地球連邦政府が討伐を目的に編成した連合軍が、地球連邦軍の原型なんだ」

予想以上に重い話に、全員が黙り込んだ。
深海棲艦と戦う為に世界が一丸となって戦っているこの世界では考えられないだろう。

「結局、この問題は後の宇宙世紀初期まで続く事になる。
その代表的なのがラプラス事件≠ネんだ。
宇宙世紀改暦セレモニーを行っていた、衛星軌道上の首相官邸ラプラスが爆破されて、付近の宇宙空間に居た船舶を含む、多くの被害と死者を出したんだ。
この事件をきっかけに、さっき言った連合軍が編成されたんだ」

重い空気が流れる。
そんな中に、正午を告げるラッパの音が鳴り響く。

「…今日はここまでにしようか。
次回はジオン共和国の建国とジオン独立戦争について講義する」
「総員起立ッ?? 敬礼ッ??」

艦娘達に答礼し、俺はそそくさと部屋を後にした。


???


1時間後 リンドヴルム MSデッキ

「あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜つ”がれ”だ〜〜〜〜〜……」
「どうしたんですか、提督」
「慣れない講義で精神を擦り減らした……赤城姉さんが風呂を未だに占拠しててな、汗も流せない上寝不足だから………あ〜、かったりぃ……」
「過労でぽっくりとか勘弁してくださいよ?
整備のしがいが無くなりますから」
「お前等残して死ねるかよ。
俺がくたばるとするなら、お前等ん中で1番最後だ」

リンドヴルムのMSデッキ。
その一角に鎮座する愛機、ヘイズル改の肩部アーマーの上にビニールシートを敷き、ジャガイモを薄くスライスしたスナック菓子、ザクっとポテト≠ニ、豆味のコーラ、マメッコーラ≠食しながら自室から持ってきた枕に頭を乗せてくつろぐ。
その傍らでは、ヘイズル改の機付長であるサヤカ・クスモトこと、楠本さやか′R曹が、ヘイズル改のガンダムヘッドの整備をして居た。
長い髪を結え、帽子を被る彼女の顔は油に塗れている。
だが手伝おうとすると不機嫌になるので放っている。
楠本曰く、「整備班をもっと信用しろ」との事。

「……で、どうするんです?」
「んあ? なにが?」
「これからの事ですよ。
いつの間にか、私達異世界に来ちゃったわけじゃないですか?
孤立無援で彷徨うか、日本の指揮下に入るか、何処かに居を構えるか……。
何か御
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