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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
34 最終日〜You are werewolfes.
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貴方は!!」
「遅いわよ…明希」










「悪い悪い。日焼け止め塗るのと墓から出るのに時間かかった」

あの棺狭かったから全身に日焼け止め塗るのに手間取ってしまった。棺も存外に深く埋められていたから、自分の魔法でダメージを受けないように、なおかつ土が掛からないようにして掘るのは大変だった。

「そんなバカな!?貴方は確かに死んだはず…心臓触っても動いていなかったのに!!」
「吸血鬼がドタマぶち抜かれたぐらいで死ぬわけないじゃないか。ましてやそんな豆鉄砲でなんて尚更」
「豆鉄砲は頭を貫通しないわよ」

アリスの細かいツッコミは無視してワールさんが言った。

「だから言っただろクレイ君。あれぐらいじゃ吸血鬼は死なないって。
…だがなぜその場で復活しなかった?吸血鬼は高い治癒力があるからすぐに復活する、だから逆に死んだふりなんて出来ない。傷が塞がらないなんて尚更だ。だから俺達はおかしいと思いながらも墓に入れたんだ」

その問いに俺は空になった小瓶を見せながら言った。

「『死んだふりが出来る薬』いやはや、こんなところで役に立つとは思わなかったよ」

多少賭けではあったが俺はエリーに貰った薬を使って人狼の目を欺こうとした。
死んだふりをしている最中に人狼が止めを刺しに来るとも限らない。だけど死体なら、威厳とか誇りを大切にする人狼がそれ以上何もするとは思わなかった。
まぁ、いくら死んだふりをしていても攻撃を受ければ起きちゃうけど。

「せこいマネしやがる。わかっていたら止めを刺したのに」
「そんなのって…折角僕が二人を戦いやすいようにしたのに…」
「ありがとうクレイ君。結局、一番最悪な状況で戦うことになったのだけど、君の心遣いは嬉しいわ」
「トウキお姉さん…うん、ありがとう」
「あーいちゃつくのは後にしてくれない?」

何あれ、超ムカつく。他人から見ると俺達もあんな風なのか?よそでやれって感じ。でもパチュリーに対する態度はこれっぽっちも変えないがな。

「俺はぶっちゃけ自分の推理が合っているか確かめに来ただけなんだ。一方的に話すから合ってたら正解といってくれ」



- To be continued -
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