暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
34 最終日〜You are werewolfes.
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e -
目開けても光が一切入ってこないので本当に目を開けているのか不安になる。
息は、出来る。良かったちゃんとお願いを聞いてもらえて。じゃなかったら肺に土が入るところの騒ぎじゃなくなるからね。別に死にはしないけど後がたいへんだ。
俺は暗闇の中で考えた。初日に起こったこと、二日目の彼の推理、昨日のこと、パチュリーのこと。パチュリーどうしてるかなぁ。賢者の石の研究は上手くいってるのかなぁ。あー早くパチュリーに会いたい…。って思考が飛んでしまった。
閑話休題。
やっぱり彼はそうだとしか考えられない。証拠は全くないけど、そうじゃないと説明がつかない。
冷静さ、積極性、情報量、そして何よりも精神が異常だ。アイツは。人間の血が通っているのか不思議に思うぐらいだ。…人間じゃない俺が言うのも何だけど。まぁ一応、前世が人間だからそのぐらいは言ってもいいだろう。
さて、長居は無用だ。さっさと出るとしますかね。
でもその前に忘れずに日焼け止めを塗っておこう。
- fifth day / morning -
私は宿舎の部屋を片付けて外に出た。
人狼が襲ってきた時の対策として色々と仕掛けを施していたのだけれど幸か不幸か出番がなかったわね。
部屋から出ると、私が泊まっていた部屋とは違う部屋のドアの前でキョウさんが死んでいた。私は申し訳ない気持ちがしてそっと、見開いたままのキョウさん目を閉ざしてあげた。
魔法使いの掟は人間にとって非情。私が助けてあげたくても、決してただの人間に魔法だとは思われてはいけない。それが例え今回みたいに人間が極限状態にあったとしても。
だから私はさっさと人狼を倒してあげることが出来ずにいた。
やっと掟を気にせず戦える時には普通の人間は死んでいる。なんとも歯痒いわ…
宿舎から出てソンチョさんの家の前まで行くとクレイ君、トウキさん、ワールさんにが待ち受けていた。
「結局、アンタ達が人狼なのね」
「やだなぁ。僕はただの人間ですよ?人狼のわけないじゃないですか」
何を今更。どちらにせよ掟の対象外ね。
“何も知らないただの”人間だったらダメだけど、否定しないし残る村人はこの三人だけ。最低でも一人は人狼だからもし残りの二人が人間だったとしても“こちら側を知る普通じゃない”人間。
掟はあくまで魔法使いの存在を世に広めないためにある。でも、魔法の存在を知っているのなら掟の対象外。むしろ、知っている人間は排除しろという節もあるぐらい。
私は人形を出していつでも攻撃出来るようにした。
一触即発の空気。だがそれは一人の男によって一瞬にして変貌した。
「ちょっとストップ」
「あ、
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