十五話 反実力主義者(テッド)
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ただの(・・・)テロリストだと思う?」
暗い話を掛けたのは加奈の方だった。
似合わず、少し小さめの声だった。
「・・・いや違う、テロリストの類いじゃないよ。あれは多分《反実力主義、「テッド」》のメンバーだと思う。右腕にトリコロールのリストバンドを身につけていた。」
《反実力主義組織「テッド」》、この組織の目的は主に金銭目当て。
この実力主義に見捨てられ、経済に反対し、ほぼ生活費用目当てにテロや、強盗を起こしている組織。仕事がない連中は、こうやって這いつくばって行きていくしか無いのだ。
能力がなければ見捨てられる。仕事ができなければ生活できない。
これがこの世界の基準だ。
「テッド」みたいな連中は少なくない。経済成長と共にテロリスト達が増加しているのが事実だった。
「・・・ひろは、相変わらず優しいかったね…。」
加奈の急な言葉に一瞬意味がわからなかった。
優しいとはどうゆう表現なのだろうか。
「ん…? なにが?」
「ひろは事件の時、誰一人後遺症が残るような対処はしなかったし、超電磁砲も打たなかった。相変わらずだね、ってことだよ。」
「優しさ……か。 まず超電磁砲を撃ったところで物理的にレストランが吹っ飛んでいたから。 あれは、ただの脅しだよ。」
広翔は笑いを浮かべてそう言った。
そう広翔の超電磁砲はマッハ6。人工的にはあり得ない速度であり、簡単にレストランが吹き飛ぶような威力である。
「さすが超電磁砲。そんな弟を誇りに思うぞ。」
「おばさん地味たことを言うなよ加奈。」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ