鳥と証明と
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が精霊である証拠か……俺は他の精霊と少し変わってるからな証拠が……待てよ?この世界に確かマナはなかった……」
「何をぶつぶつ言ってるんだ。証拠がないのかい?」
「証明しようにも、そうだな……魔力がわかるのならマナもわかるかもしれないな」
「その、マナとは何かしら?」
「俺達の世界にある力、生命の源だ。精霊はマナから生まれた存在。マナがないと消滅してしまう」
「生命の源……その話が本当だったらその力はとんでもない力ね」
「この世界にマナはない。他の世界は知らないが……後、俺が今消滅せずにいるのは自身でマナを作れるようになったからだ。なぜかは知らない」
「さっき言った力を君は持ってるのか!?」
「魔力がわかるのならその力を感じ取れるかもしれない、そういう事ね」
「ああ、まあ普通、精霊はマナを作れないが、体はマナでできてるのは同じだ。俺は自分で作った分のあまりを使うことができる。今回はそれを証明に使う」
そこまで言うとリンディは何か困った顔をし始めた。
「うーん。実はもう証明されてるかもしれないわね……」
「どういう事だ?」
「失礼だけど、あなた達の事調べさせてもらったのよ。その時に貴方から魔力以上の力が出てる事がわかってね」
「なら、証明は必要ないな」
「そうね、でもその話を詳しく聞かせて欲しいわ。貴方は存在そのものがロストロギアに近いものだから」
「……吹聴すんなよ。これはあくまでプライベートでの話しだろ?」
「ええ、それはもちろん」
「艦長!」
「クロノ、この話は他言無用よ。本部への連絡もしてはだめ」
「ですがそれでは!」
「……本部に連絡してしまったら最悪の場合、彼は一生外に出られない生活をおくる事になるかもしれないのよ?」
「そ、それは……わかりました……」
「よろしい、では話の続きをしましょうか」
「ああ……何から話せばいいか」
俺はリンディに自分の世界の事、精霊の事、自分の事を最低限話すことになった。
リンディSIDE
彼との話が終わって、彼は部屋を出て行った。
「母さん!彼を野放しにしては危険です!」
息子がそう叫ぶ。
まあ、人類を滅ぼそうとした事があるって言ってたから仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。
そう考えるだけなら危険思想を持ったものとして警戒するだけですむけれど、彼にはそれを実際に出来るだけの力があり、今もその力は健在だと言う。
それが魔物を使役する力。
彼は元いた世界の全ての魔物と契約してるそうだ。そしてそれをこちらに召喚できる。
それに彼の強さはその契約数しだいでいくらでも強くなるそうなので、今は自身で作れるようになったマナを主
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