暁 〜小説投稿サイト〜
時空を渡る精霊
鳥と証明と
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きて擦り寄ってくる。
かなりでかいから大変だけどな。

俺がシムルグの頭を撫でているとなのはとユーノが近づいてくる。

「お兄ちゃん。その子もムーちゃんと同じ魔物なの?」

「ああ、名前はクシャラだ」

「それにしてもでっかいね。僕達全員乗れるよ……」

※魔物の大きさは一部変更するやもしれません。

そんな会話をしながらアースラに帰還。
もちろんシムルグは還した。

アースラに戻るとリンディ達に呼び出された。

「あの鳥はなんだったのかしら?」

「それを答える前に、言っておく。一応、俺はお前らを信頼してる。組織ではなく個人をだ」

「それは嬉しいわね。でもそれは信頼されてないとしてもらえない話なのね」

「ああ。それで信頼していいんだな?」

「そうね、じゃあ、これからする話はプライベートの話って事でいいかしら」

「ああ」

「それじゃあ、あの鳥がなんだったのか答えてくれる?」

「あれは魔物だ」

「魔物?少なくともこの地球にあのような生物はいないはずだ。それどころか僕達が見たこともない生物だぞ!」

クロノが叫ぶ。

「あたりまえだ。あれは俺の元いた世界の魔物だからな」

「元いた世界?あなたもしかして次元漂流者なの?」

リンディが聞いてくる。

「次元漂流者?それは知らんが、俺は知人にこの世界に飛ばされた」

「飛ばされた?次元に干渉する装置でも持っていたのか?」

「いや、魔法で――」

「魔法!?馬鹿な!そんな事できる人間がいるはず……」

クロノは驚いてる。

「誰も人間とは言ってないだろう」

「人間ではない?どういう事かしら?」

「俺をこの世界に飛ばしたのは、大樹の精霊マーテルと心の精霊ヴェリウスの二人だ」

「精霊?それは架空の存在のはずだ!」

「お前ら人間が見つけられなかっただけだろ?精霊は基本的に人間の前に姿を現さないからな。召喚士とかの例外はいるが」

「私達の知る召喚士は精霊を召喚したりはしないわ。召喚するのは竜などの生物だけよ」

リンディはそう言う。
こちらでの召喚士は魔物に近い生物を使役するものを言うのか……

「なら、お前らの知る世界の中には精霊はいなかったのだろうな」

「結局精霊なんていないんだろう?どうしてそんな無駄な嘘をつくんだ」

クロノは完全に嘘だと思い始めてるようだ。
こいつとは相性が悪いのだろうか?

「少なくとも一人はいる、お前の目の前に」

「どこにもいないじゃないか。僕達には見えないとでも言うつもりか?」

「見えてるぞ」

「……まさか、君がその精霊とでも言うつもりか?」

「ああ」

「証拠はあるのかい?」

「俺
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