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転生とらぶる
コードギアスR2
0658話
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コンタクト!」

 T-LINKシステムによる機体制御により、まさに限界以上の速度を出しながらランスロット・アルビオンから距離を取る。普通の人間なら確実に死亡する事間違い無しのGを受けつつも、ニーズヘッグに出せる最大の速度で距離を取り……次の瞬間、今度は逆に衝撃を発した方向へと向かって機体が引き寄せられる。

「うおおおおおおおっ!」

 その引き寄せられる状態に抵抗する事、約30秒。やがてそれが収まると、ようやく俺は何が起きたのかを理解する。
 まるでスプーンで抉り取ったかのような綺麗な円形の破壊痕。そして、その中心部分へと吸い寄せられるようにして引き寄せられた空気。ここまで来れば何が起こったのかは明白だった。当然の如く、ランスロット・アルビオンの姿は部品1つすら残ってはいない。文字通りの消滅だ。

「フレイヤ」

 そう、恐らくはランスロット・アルビオンの機体内部にフレイヤが内蔵されていたのだろう。それを、スザクが自分で起動したのか、あるいはシュナイゼルが遠隔操作で起動したのか……普通なら『生きろ』というギアスがある以上、スザクが自爆なんて真似をする事は無いだろうが、それを誤魔化させる為の手段なら幾らでもある。いや、シュナイゼルの言葉を聞く限りでは遠隔操作の可能性が高いな。
 スザクが勝てば良し、もし負けてもシャドウミラー最大の戦力でもある俺を道連れに消滅させる予定だった……か。
 だが、もし今の作戦が成功としていたとしても、それは怒り狂ったシャドウミラーを相手にする事になっていた筈だ。その辺までは考えてなかったのか、あるいはそれ以外にも何らかの手段があるのか。それはとにかく。

「ふざけた真似をしてくれる」
「アクセル、無事ね?」

 呟いたその瞬間、聞き慣れた声が通信で入ってくる。ヴァイスセイヴァーのレモンだ。

「ああ、こっちは問題無い。だが……シュナイゼルには相応の礼をしなくてはな」
「そうね。騙し討ちとはやってくれるわ。しかもフレイヤ弾頭。ダモクレスに搭載されていた時点でまだ残弾があると考えておくべきだったわね」

 レモンの声を聞きつつ、シャドウミラー全ての機体へと通信を入れる。

「ブリタニアは一騎討ちを挑んでおきながら負けた途端に騙し討ちを行おうとした。このようなふざけた真似をする相手には相応の礼をするべきだろう。シャドウミラー全機、各々の力を持ちてブリタニア軍を殲滅せよ。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」
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