コードギアスR2
0658話
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合いを詰めていったのだ。そして……
「はぁぁぁぁっ!」
デスサイズを真横に一閃してハドロン砲の発射元であるスーパーヴァリスを2つに斬り裂き、ランスロットの腕ごと地上へと落下していく。
「これで、終わりだ!」
ヒュドラの先端に合計18本のビームサーベルを展開しつつ、T-LINKシステムによる機体制御でランスロット・アルビオンの間合いの中へと踏み込み、四方八方からヒュドラを振るって機体を斬り付け……否、刻んでいく。
そのまますれ違い、お互いにある程度の距離をとって向き合った時、ランスロット・アルビオンの姿は見るからにボロボロになっていた。右足だけではなく、下半身その物が消失しており、頭部もビームサーベルによって斜めに断ち割られている。胴体に関しても無事に残っているのは右腕だけであり、左腕は先程切断されている。
まさに中破。……いや、大破としか言いようがないその状況であったとしても、それでも尚まだ空中に浮かんでいるのはエナジーウイングの恩恵だろう。
『ぼ、僕は……死なない、死んでは……駄目……』
オープンチャンネルから聞こえて来る声も、通信機器による故障か何かで途切れ途切れになって聞こえて来る。
幸か不幸か、コックピットブロックに関しては全くの無傷なので怪我をして途切れ途切れになっているのではないだろう。
そして、何とか空中に浮かんでいる状態のランスロットの残骸へと向けて左右前部のヒュドラから伸びた6本のビームサーベルを突きつける。
「さて、見ての通りお前達の頼みの綱だったナイトオブラウンズは既に戦闘能力が無い。俺の勝ちが決まった訳だが、ブリタニア軍は降伏して貰えるのか?」
『……そうだね、確かにそのままだとスザク君の負けだろう。しかし、君もスザク君の意地を見誤っているのではないかな?』
……何?
『スザク君、君はこのまま負けてもいいのかな? 君は死ぬ訳にはいかないのだろう? 故に、せめてもの手向けだ。彼と共に永久の眠りを与えよう』
シュナイゼルのその言葉を聞いた瞬間、俺の中に存在する念動力がゾクリとする悪寒と共にこれでもかと危険を知らせてくる。逃げろ、逃げろ、逃げろ、と。
「加速!」
念動力の教えてくれる危機感に反射的に従い、精神コマンドの加速を使用。同時にツイン・ドライブ、ヒュドラのスラスター全てを全開にして、つい一瞬前までビームサーベルを突きつけていたランスロット・アルビオンから距離を取る。
そして次の瞬間……上半身のみで辛うじて空中に浮かんでいたランスロット・アルビオンからナニカが爆発的に広がり始め、そのままニーズヘッグを飲み込まんとして迫ってきた。
それが何であるのかは理解出来ないまま、俺は危機感のままに叫ぶ。
「T-LINKシステム、フル
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