コードギアスR2
0658話
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って少しでも威力を弱めてダメージを最小限に抑え込む。そしてビームの一斉射が終了した時、ランスロット・アルビオンは白と金という美しい機体の殆どが汚れ、装甲が剥げ、あるいは右足同様に破壊されている姿を晒していた。
「どうする? その状態でもまだやるのか?」
『当然、です。僕は……僕は、このままここで負ける訳にはいかないんだ、死ぬ訳にはいかないんだぁっ!』
そう叫ぶや否や、急激に速度を増してニーズヘッグへと近付いてくるランスロット・アルビオン。ちっ、死を身近に感じて『生きろ』というギアスが効果を発揮したのか? ちょっと追い詰めすぎたか。
『はああぁぁっ!』
残っていたもう1本のMVSを引き抜き、MVSとしての効果を発揮して刀身を赤く染めた状態でこちらへと投擲する。同時に、それのMVSの後を追うかのようにエナジーウィングから無数の、それこそ視界を覆い隠すかのように刃状のエネルギーが放たれた。
だが……
「何がしたい? ただ暴れているだけでは効果が無いのは分かりきっているだろうに」
ヒュドラを操作し、ビームサーベルでMVSを切断。同時に、Eフィールドの出力を上げて降り注ぐ刃状のエネルギーを防ぐ。
1秒、2秒、3秒、4秒。刃状のエネルギーを防ぎ続けて4秒程で、ようやく大量に放たれた攻撃を凌ぎきる。そうして、視界が戻った瞬間。
「へぇ」
思わず感心の言葉が口から漏れる。何故なら視界が晴れたその瞬間、ランスロット・アルビオンはニーズヘッグへと向けてスーパーヴァリスを構えていたからだ。それもただの射撃ではなく、フルバーストモードと呼ばれる最大出力を放つ為の形態で。
銃身が2つに分かれ、その中心部分に強力なエネルギーが集まっていくのが分かる。
「アダマンハルパー、展開」
その言葉と共に、スライムが変化した大鎌がニーズヘッグの手に現れ、ツイン・ドライブを使ってランスロット・アルビオンとの距離を縮めていく。そして……
『いけええぇぇぇっ!』
スザクの咆吼のような声がオープンチャンネルを通して響き渡り、同時にスーパーヴァリスの銃口からは莫大なエネルギーを内包したハドロン砲が放たれ、ニーズヘッグを飲み込まんと押し寄せてくる。
「T-LINKシステム、フルコンタクト!」
T-LINKシステムへとフルコンタクトし、T-LINKフレームによる機体制御を完璧な状態にしてこちらへと向かって来るハドロン砲へと向かってアダマンハルパーを振り下ろす。
斬っ!
そんな音が聞こえたような気がするのは、恐らく俺の気のせいだったのだろう。だが、アダマンハルパーの一撃がもたらしたのは、明らかに現実だった。そう、スーパーヴァリスから放たれたハドロン砲を斬り裂きながらランスロット・アルビオンへの間
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