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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第7話 ビーター
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メンな。俺の妹という事にしちゃって、もしかしたら「いいですよ」……え?」
 シリカに頭を下げ謝った…が、しかしシリカが俺の言葉の途中で止めた。

「だから良いですよ、って言ったんです」
「な、なんで?」
「シュウさんが、あたしのためにあんな事を言ってくれたんだと分かりましたから……」
「そ、そうなんだけどさ……」
 ……真実なだけに、本人に確認されると流石(さすが)に恥かしい。

「だからいいんです。…それに、あたしを守ってくれるんだよね? お兄ちゃん?」
「あ、ああ……」
 そのテレながら顔を赤くして、しかも上目(うわめ)づかいの、笑顔で俺に聞いてくる。
 それを笑顔を見て、俺はまともな返事は出来ていただろうか?
(すげー……可愛い)
 本当に自分がどう返事したか思い出せないほど可愛かった。

 しばらくして「お〜い、お二人さん…俺がいるの…忘れてない?」
 と、いう声で我に返った。
 ……忘れてた……
「ワ、ワスレテナイヨ」
「いや、シュウ。お前、棒読みになってるから…」
「お、覚えてましたよ…キリトさん」
「シリカもいいから、大体だなシュ「あなたたち」をもっ……え!?」
 キリトの言葉を(さえぎ)るように、後ろからこえがした。

 後ろに振り返ると
「「「アスナ(さん)?」」」
 アスナがいた。そしてキリトが
「……来るな、っていったのに」と、呟いた。そうしたら
「言ってないわ、死ぬ覚悟があるなら来い、って言ったのよ」
 言い返してきた。
「そうだっけ、ごめん…」
 確かにそう言ってた事を思い出したのか、キリトはアスナに謝っていた…

 アスナはそれからエギルとキバオウ(誰だったっけ?)の伝言を言い(エギルの『二層攻略も一緒にしよう』という伝言は、本当に嬉しいものだった)最後に
「最後にこれは私からの伝言……あなたたち、戦闘中に私の名前呼んだでしょ」
 と、聞いてきた。

「え?もしかして読み方間違えてましたか?」
 シリカがアスナに聞くと
「読み方?まずその前に、私は名前を教えてないし、あなたたちからも聞いてないわよ」
「「はぁ?」」
 アスナのシリカへの返事に、俺とキリトが間抜けな声を出してしまった。

 それからパーティーを組んだ事のないアスナに、キリトが名前の見方を教えた。

「キリトにシュウにシリカ、これがあなたたちの名前?」
「うん」「ああ」「はい」
「なぁんだ……こんなところに、ずっと書いてあったのね……」
 アスナがそう言って、キリトは初めて気づいたのか名前の見方を教えるのに彼女の(ほほ)に、おいてあった手を離した。

 そのあとキリトとアスナは少し話をして
(俺たちはなんか聞いたら悪そうな空気だったので、少し離れていた…)
 
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