第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第7話 ビーター
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めん!)…と、思いながら
「それにそれ位の情報がなきゃ、βテストに出てなくてゲームのやり方も、ほとんど分からない妹をここまで強くして、さらに『俺がこんなゲームを終わらして、お前を守ってやる』…なんて言えるはずないだろ」
俺はなるべく人をバカにしたような、笑い顔を作って言った。
…『βテストに出てない妹』と言っておいたから、これでシリカがβテスターだと疑われる事もないだろう。
「なっ! このガキ…!!」
俺の言葉で腹を立ててる人の他に、
「そんなのチーターだ」
「そうだ、ベータのチーターだ」
などと、色々と俺たちに言ってくるいくつもの声が、聞こえてきて混じって聞こえた単語を、キリトが使った。
「そうだ俺たちは《ビーター》だ、これからは元テスターごときと一緒にしないでくれ。……そう思うよな?」
キリトは装備のコートを、漆黒のコートに代えながら俺に賛成を求めてきた。
…多分あれ、LAボーナスだよな..今度、俺も狙ってみようかな?
そんな風に思いながらも、キリトの問いかけに乗っかった。
「そうだな、あんな素人と一緒にされたくないな」
乗っかったあと、俺は
「さぁ行こう、シリカ。…第二層も、お兄ちゃんが守ってやるからな」
シリカにそう言って手を出した。そうしたらシリカも分かってくれていて
「よろしくね。お兄ちゃん!!」
と、俺の手を握り、返してくれた。
…そういえば俺、ゲームの中とはいえ女の子と手を繋いだのって、…初めてだな..
(って! そんな事を考えると、シリカを変に意識してるみたいじゃないか!!)
変にシリカの事が気になって、シリカ方を向くと…
「――ッ!!!」
同時にこっちを見たのか、目が合ってしまった………なんなんだ?この感じは?
そしてそのまま俺たちと一緒に歩いてきていたキリトが、俺がそんな事を考えてる内に
「二層の転移門は、俺たちが有効化しといてやる。この上の出口から主街区まで少しフィールドを歩くから、ついてくるなら初見のMobに殺される覚悟しとけよ」
と、他のプレイヤーに言った。
俺はそのキリトの言葉で、なんとかこの先の層の事を思い出し始めることで、頭を切り替える事が出来た俺は、改めてプレイヤーたちの方を見てみると、エギルとアスナの二人は『何もかも分かっている』という感じの目が、俺たちにとって救いだった気がする。
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「うわ〜、絶景ですね〜」
シリカが第二層に入ってから、すぐにそう口にした。
「まぁ俺もそう思うが…てっ! そんな事よりシリカ!!」
「はい、何ですか?」
そこで俺は繋いだ手を離し
「その…本当にゴ
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