第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第7話 ビーター
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の動きを知っているような感じが、しなかったか?」「そういえば……ボスの技もよく弾き返していたような…」
…なんて言い始めた奴が出てきた。
そして俺とキリトの方に走って来て、その男は俺とキリトに向けて指を指し、叫んだ。
「オレ…オレ知ってる!! こいつらはβテスターだ!! …だから、ボスの攻撃パターンを知ってたんだ!! 知ってて隠してたんだ!!」
その言葉を聞いても驚く奴らは、あまりいなかった。
しかし、エギルのパーティーの壁役をつとめた男が言った。
「でもさ、昨日配布された攻略本に、ボスの攻撃パターンはβ時代の情報だ、って書いてあったろ? 彼ら二人が元テスターなら、むしろ知識はあの攻略本と一緒なんじゃないか?」
「そ、それは……」
その言葉を聞いて、男は少し黙ってから
「あの攻略本が嘘だったんだ。嘘の情報をオレたちに売ったんだ。だって、アルゴとかいう情報屋も元βテスターなんだから、タダで本当の事を教えるハズがなかったんだ。」
と、大変なことを言い始めた。
…この流れはマズイぞ! 俺とキリトだけならいいが、アルゴや他のβテスターたちに、敵意を向けられる事だけは…特にアルゴは仕事まで出来なくなってしまいかねない!
「おい、お前…」「あなたね…」「そんな事…」
エギル、アスナ、シリカが同時に口を開こうとしたら、キリトが手で止めて一歩前に出た。
そしてキリトが無感情な(に聞こえる)声を出して
「元ベータテスター、だって? ……俺を、あんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな」
「な……なんだと……?」
「βテスターのほとんどは、レべリングのやりかたも知らない初心者だったよ。…今のあんたの方が、まだまだマシさ」
…なるほどな。
キリトの考えが分かった俺は
「その通りだな。…俺もそう思ったよ」
と、キリトの意見に乗っかった。キリトはその際に、『どうしてお前まで』という顔をしたが、やめる気はなかった。
…このままの場の空気じゃ、俺と一緒に戦っていたシリカまで疑いをかけられそうだからな。
俺はそのまま続けて言葉を続けた。
「--でも、俺たちはあんな奴らとは違う」
そうしたらキリトも諦めたのか、俺と一緒に言い始めた。
「そう、俺たちはβテスト中に他の誰も到達できなかった層まで登った。ボスのカタナスキルを知っていたのは、ずっと上の層でカタナを使うMobと散々戦ったからだ」
「他にも色々知っているぞ、アルゴなんか問題にならないくらいな。それに…」
ここから先の言葉を言ったら、もう後には引き返せなくなるかもしれないが…
心の中でシリカに(もしも、引き返せなくなったらご
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