第百三十四話
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第百三十四話 野菜を切ること
七人は鶏肉の調理もしつつ野菜も切りはじめた、しかしここで。
春奈がだ、玉葱を出して来てこう皆に言った。
「玉葱をこのまま切っても痛いから」
「目がね」
赤音が春奈の言葉に答える。
「大変よね」
「そう、だからね」
「目が痛くならない方法ね」
「まず玉葱をおおまかに切って」
目が痛くならない程度にだ。
「それでお水にさらしてね」
「そうしたらいいのね」
「そう、後で切ったらね」
先に人参やジャガイモを切って、というのだ。
「目が痛くならないから」
「そうすればいいのね」
「お母さんに教えてもらったの」
春奈の母にというのだ。
「それでやってみよう」
「そうね、それじゃあね」
赤音が笑顔で春奈に応えてだ、まずは玉葱の皮を剥いて八分割におおまかに切ってそうしてだった。その切った玉葱を。
ボールの中に入れてそこに水も入れた、そうしてから春奈に尋ねた。
「こうしてよね」
「そう、暫く置いてね」
「その間に人参やジャガイモを切ってね」
「皮を剥いてね」
このことも忘れない春奈だった。
「そうしよう」
「それじゃあね」
「目が痛くなったらね」
玉葱を切っているとどうしてもそうなる、玉葱から出て来る油のせいでそうなってしまうのだ。
「困るから」
「そうなのよね、玉葱はね」
「ゴーグル付けるやり方もあるけれど」
「このやり方もいいわね」
赤音は春奈の言葉に笑顔で応えてだ、そうしてだった。
「お水に浸すのも」
「うん、それじゃあね」
「次は人参とジャガイモね」
「あと林檎もね」
これも使うのだった。
「切って摩ってね」
「そうしてカレーの中に入れればね」
「辛くなくなるから」
香辛料の辛さをその甘さで抑えてくれるのだ。
「だからね」
「林檎も入れよう」
「しかも身体にもいいしね、林檎って」
赤音は林檎のこのことも話した、そうしてだった。
実際に人参やジャガイモの皮を切りにかかった、まずは人参の皮を削った。
そうして次はジャガイモだった、しかしそのジャガイモの皮を切る前に一つやることがあった。それはというと。
第百三十四話 完
2014・5・18
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