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エピソード3 〜とある日常 の一幕〜シリカ編2〜
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跳ね飛ばされる。
そして、また空中に巨体を飛び上がらせ、着地。ムカデの長い胴体のうち後ろ半分が……そして、少し遅れて前半分も地面に叩きつけるように着地し、計八本の衝撃波を生み出す。
二段構えの攻撃にリョウトはすぐに対応して、回避に成功する。
しかし、シリカは3本目までは回避するが着地した時に4本目が被弾して、スタンしてしまう。そして、5、6と立て続けに被弾して一番恐れていた麻痺状態となってしまう。
そして、麻痺して動けないシリカにタゲを向けたセンチピードは接近、その大鎌をシリカめがけて振り下ろす。
その時、AIであるはずのピナがシリカとセンチピードの間に割って入り、ご主人様を庇おうとする。




え!?また、ピナが私を庇って死んじゃうの?そんなの嫌だよ!一人にしないでよ!
シリカの頭の中に迷いの森でモンスターの集団に襲われた時の光景がフラッシュバックする。
「だめぇぇぇえ!!ぴなぁぁぁあ!」
目を瞑り、最愛の親友の名前を叫ぶシリカ。

ぎゃいいん

金属どうしがこすれ合う音がして、顔をあげるとロングコートを着た少年が片手剣をその手に持って、大鎌を抑えていた。

「間に合った!」

「りょ、リョウトさんっ!!??」
良かった!ピナ、生きてる! って、アレ、涙が流れてくる…ぁれ?
安心したためかシリカの意識とは関係なく涙が溢れてくる。

「このっ!調子にっ!のるなぁ!」

気合で鎌を押し返す。

自分の中で守りたいと思っている人の1人が危険な目にあい、涙を流したそして、自分はシリカを結果としては守れたが危険な目に合わせてしまった。それらのファクターが頭の中で何かがきれさせる。

あいつを倒したい、
殺したい、
壊したい
という感情が溢れ出してくる。

凶悪なまでの殺気をセンチピードに向けるとプログラムであるはずなのに、殺気に気圧されたのか、後ろに退く。

ズバン ぎゃぁあぁぁぁあ!

地を蹴る音がした刹那、センチピードがリョウトの剣に顔面をうち据えられて悲鳴をあげる。

(み、見えなかった!)
動かない身体をなんとか起こしてリョウトの方を見ていたが、ムカデを打ち据えるまでの間、つまり、近づいて、攻撃を放つまでが全く見えなかったのだ。

そして、シリカがリョウトのあまりの規格外さに驚いている間もリョウトによる一方的な蹂躙が行われている。

センチピードの鎌を余裕を持ってギリギリで躱しつつ、接近し、剣に眩い光を纏わせる。『トライ・セイバー』を一瞬で打ち込み、続けて5連撃、4連撃とヒットさせていく。

システムの速度を超えて振るわれた剣閃は残光すら残しているほど、速い。

剣が振るわれる度西尾センチピードの装甲はひび割れ、悲鳴を上げる。

「き
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