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エピソード3 〜とある日常 の一幕〜シリカ編2〜
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が俺と被ってね…)

リョウトの装備は紺色のロングコートで、シリカも裾の長い深青のブレザーなので他人から見たら、ペアルックに見えてしまいそうである。最も恋人ではなく、仲の良さそうな兄妹に見えるというのは禁句である。※主にリョウトがキレますby作者

「ど、どうですかね。似合ってますか?」

「まぁ、似合ってるよ。」

「そ、そうですか?えへ、えへへ〜」
似合っていると言われて余程嬉しかったのか、少し赤くなりながらも、頬をだらしなく緩めて笑っている。
たく、なんちゅー顔で笑ってんだか……

「お〜い、シリカ〜。戻ってこ〜い。レベ上げ再開するぞー。」
呆れながらシリカを現実に引き戻すリョウト。だが、未だに帰って来ないので……

「起きろ!」

パシーン!

ハリセンをオブジェクト化し、シリカの頭に一発。いい音を響かせながら、シリカをリアルへと引き戻す。

「いった〜い。いきなり何してくれるんですか!?てゆうか、ハリセンなんてあるんですか!?」
少し涙目になりながら、抗議してくるシリカ。

「ずっとぽけ〜っとしてるシリカが悪い。それより、レベル上げ再開するぞ。」
言うが早いか、歩きだしてしまうリョウトを慌てて追いかけるシリカ



ーーーーーーーーーー

レベル上げを続けて、時刻は午後6時を迎えていた。再開してから、シリカのレベルはさらに3も上がっていた。そして、屠ったモンスターの総数は100を越していた。喜んでいるシリカを見ながらリョウトは若干焦りを覚えていた。
(そろそろ帰らんとアレが来るな。俺一人で勝てるけど、流石にシリカを庇いながらはキツイな…)
アレというのは、ここのフィールドの主《デビル・センチピード》である。一日《フロッグの密林地帯》に出現するモンスターを100体以上倒すと出現して、襲いかかってくる。レベルはここのフィールドの中で最も高く、中ボス並の強さを持っている。

「シリカ、そろそろ帰る…」ぞと言いかけた時、突如リョウト達の目の前に赤黒い巨大なムカデが現れる。
(ちぃ、クソ、タイミングが悪い!)

「シリカ!転移結晶でどこでもいいから飛べ!」

「は、はい!転移!《ミーシェ》!!……って、あれ!?」
シリカがすぐに反応して、声高らかに叫ぶも転移結晶は全く反応しない。
(くそ!まさか、こいつが出てくると《結晶無効化エリア》になるのかよ!?たく、ホントっ、いい趣味だよな。俺はともかく、シリカをどうする?)

逃げるということも考えられるのだが、安全圏まで遠くしかも、こいつは異様にしつこい。後ろから攻撃を食らってしまえば、高確率でスタンして、そのままお陀仏だ。なら、俺がこいつを足止めしてシリカ一人で逃がす。それでは、危な過ぎる。今のシリカなら一体一ならここのモンス
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