コードギアスR2
0657話
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「本当にそうなのか? 既にエリア11は解放され、日本という名を取り戻した。間接統治とは言っても、エリア11だった時と比べると差別やら何やらは全くない。それでも尚、お前はブリタニアに忠誠を誓うと?」
そもそも原作でスザクがナイトオブラウンズになったのは、ナイトオブワンに与えられる特権である『どこかのエリアを所有できる』というのを目指してのものだった筈だ。それを使ってエリア11を自らのものとし、日本を再生する。それがスザクの目論見だったのだが、この世界では既に黒の騎士団が俺達の協力を得てエリア11を解放してしまっている。つまり、スザクがブリタニアに仕える必要は全く無い筈なのだ。
『それは……ですが、僕はナイトオブラウンズです。特権を受けるからには、義務も果たさなければいけません』
「なるほど、確かにそれは正しい考えだ。だが……お前も見ていた筈だな? 俺がブリタニア最強と言われるナイトオブワンを相手に苦戦する事無く圧倒したのを」
『それでも……それでも、僕はユ……』
何かを言おうとしたスザクだったが、それを最後まで口に出させずにシュナイゼルが再び口を開く。
『さて、旧交を温めるのはその辺にしておいて貰おうか。それよりも一騎討ち……受けるのかね?』
「そっちの提示した方法を受けて、それで俺が勝ったとしてもお前達が降伏するという保証は? 実際問題、そこまで迎撃の用意を調えておいて、負けたからといってそう簡単に諦めるとは思えないが?」
もしスザクが負けたとしても、何らかの口実で全面戦争に持ち込む気なのだろう。言外にそう匂わせた俺の言葉だったが、シュナイゼルの口元に浮かんでいる笑みを消す事は当然出来なかった。
『これは、君達が私の提案を蹴った時の為だよ。……さて、どうするのかな? この場の選択権は君の方にある。受けるというのなら決闘を始めようと思うし、受けないと言うのならこちらも死兵と化してお相手しよう』
……さて、どうするか。正直な話、俺としてはシュナイゼルの言い分を信じる事は当然出来無い。出来ないのだが……ランスロット・アルビオンという、ブリタニア最後の希望と言ってもいいナイトオブラウンズ機をこの場で倒すというのは、ブリタニアの士気を下げるという意味ではこれ以上ない程に有効なのも事実だ。特にナイトオブワンを倒す映像を見せられ、それに続けて第9世代KMFのランスロット・アルビオンが撃破する様を見せつけられたら……
一応、それでもジノという最後のナイトオブラウンズはいるが、第9世代KMFが勝てなかった相手に、第8世代のトリスタンでどうにか出来る筈も無い。
視線をレモンの方へと向けると、4人共が小さく頷く。星刻へと向けても、同様に頷いている。
この辺、俺とニーズヘッグの戦闘力を信じているからこそなんだろうが
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