コードギアスR2
0657話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
つ前へと出て来る。
……以前の時と同じだな。スザクはあの時の俺との問答でギアスを使ったブリタニアを半ば肯定してしまい、その点がまたブリタニア軍の士気を低下させていた。
本人はその責任を取って自主的な謹慎をしていたという話だったが、さすがにブリタニアの首都まで攻め込まれるという状況になれば謹慎云々という話はしていられないのだろう。
「アクセル、どうするの?」
ニーズヘッグの背後に寄り添うようにして存在していたヴァイスセイヴァーから入って来たレモンからの通信に、小さく頷く。
「以前の焼き直しになるような気もするが、それでもブリタニアの代表としてスザクが出て来たんだ。なら俺も出て行くとするさ」
「そう? まぁ、確かにそれがいいんでしょうけど……けど、何であのスザクって子がブリタニアの代表なのかしら?」
……そう言えばそうだよな。以前は威力偵察という規模だった故に部隊の規模が小さかったから、ナイトオブラウンズのスザクが代表として前に出て来るのは当然だった。だが、今回は違う。ブリタニアの興亡を掛けた戦いなのだ。首都のペンドラゴンにしても、すぐ近くにある。皇帝のシャルル……とは言わないまでも、せめて宰相のシュナイゼルが出て来ても良さそうなものだがな。
だが、ここで何かを考えていて解決する問題ではないのも事実だ。
「直接出向いてみれば分かる。ただ、何があるか分からないからな。一応警戒態勢は解かないようにな」
「……気を付けてね」
「俺がこの程度の相手にやられる訳がないだろう? 安心して見ていろ」
レモンへとそう告げ、ツイン・ドライブを使ってシロガネの甲板から飛び立つ。
そのまま前方へと進み、やがて数秒と経たずにランスロット・アルビオンの前へと到着する。
『お久しぶりです、アクセルさん』
「そうだな。あの時の戦い以来か。それで、なんでここでお前が出て来るんだ?」
『……通信を中継します』
俺の言葉に返事をする事無く、その言葉と共に映像モニタに映し出されたのはシュナイゼルだった。
『やあ、アクセル・アルマー君。こうして直接会うのは久しぶりだね。君がまだコーネリアの部下としてエリア11にいた時以来じゃないかな?』
「そうだな。この前の戦いではダモクレスを放って置いてさっさと逃げ出したようだしな」
『そうだね。まさかダモクレスに乗っていたというのに、真上から攻撃を食らうとは思ってもいなかったよ』
瀕死の目に遭ったというのに、全く気にした様子も見せないシュナイゼル。この辺は自分の命すらも冷徹に数として考える宰相としての顔なのだろう。あるいは、その本質である虚無が姿を現しているのかもしれないが。
このまま話していると、向こうのペースに乗せられる。ここはさっさと本題に入らせて貰おうか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ